花粉症の季節到来!今年は薬が少ない?#585

花粉が例年よりも早めに飛んでいる

2月を迎え、もうすぐやってくるのが「花粉」です。

しかし、今年は1月の成人の日あたりには花粉が飛んでいたとの情報があり、実は実際に当薬局でも花粉症の患者さんが少しずつ見えてきているのです。

さらに、今年は花粉症のお薬の供給量に若干不安がある年でもあります。

今回は今年の花粉について、詳しく触れて行きます。

花粉症とcovid-19、オミクロン株の見分け方

まず一番最初に、花粉症と現在流行中のcovid-19のオミクロン株との見分け方ですが、まず分かりやすい症状があるかをチェックしてください。

発熱や強めの喉の痛みがある場合は、花粉によるものではない可能性が高いです。

ただし前回のように、普通の風邪や溶連菌感染症との見分けはかなり難しいですので、もしそういった症状がある場合は早めに発熱外来など、お近くの窓口に相談してみてください。

ただ、そういった分かりやすい症状が無い場合もあるのがオミクロン株の特徴です。

その時は、目のかゆみがあるかどうか、室内に入ったら症状が落ち着くかどうかをチェックしてください。

自分の家の中など、室内にいるときは症状が和らいで、外に出て少し歩くと症状が出る、と言うときは花粉症です。

もし引っ越しなどで、今年初めて花粉によるアレルギーが出た場合で、なかなか分かりにくいというときは、身近にcovid-19の陽性反応が出た方や濃厚接触者の方がいるかなど、自分の生活環境を踏まえて総合的に判断していくのも一つです。

目を不用意に触らないこと・咳とくしゃみは必ず押さえてする

ちなみに、covid-19は当初より目から感染することが確認されており、目のかゆみと言えば花粉症の代表的な症状でもあります。

ですので、目を不用意に触らないことは特に注意してください。

可能であれば、花粉から目を保護するためのゴーグル、メガネが販売されているので、それを活用するのも検討してください。

もし目がどうしてもかゆい時、触って落ち着きたいときは、ハンカチやティッシュを使って、目に直接触れないようにするか、しっかりと手を洗って消毒してから触れてください。

そして咳、くしゃみですが、これは以前からお伝えしているように必ずハンカチなどで抑えて、下を向いたり横を向いて他人に飛沫が飛ばないようにしてください。

オミクロン株は特に軽症で済むことが多く、無症状感染も非常に多いですので、自分が感染しているか全くわからないと言っても差し支えありません。

外で咳やくしゃみが出そうになったら、必ずこうした対策をしましょう。

その他基本的な花粉症の対策は、少し前の384回で詳しくご紹介しているので、そちらも併せてご覧いただければ幸いです。

薬の倉庫が火事になって供給に不安が

花粉症のお薬ですが、こちらも384回などでお伝えしましたが、症状が出る前に早めに飲んでおくと、花粉が本格的に飛散するときに症状が最小限に抑えられますのでおすすめです。

これは点鼻薬でも同じで、炎症を抑えるステロイドの点鼻薬は効果が出るのに時間がかかり、効果が最大になるまで1週間ぐらいはかかるため、花粉が入る前に事前にしておくのがベストです。

ただ、今年心配なニュースが、医薬品の倉庫が火事になったというものです。

19億円分の医薬品が燃えてしまい、そのお薬の一部がアレルギーのお薬で、例年通りの数量を出せないという状況にあります。

出来るだけ例年通りの同じお薬を出せるように調整していますが、それでもかなりイレギュラーな事態ですので、同じ成分と効果のある、これまでと違うお薬を出す機会が非常に増えています。

また、以前550回の配信で、医薬品メーカーの不正問題で製造中止になったお薬がいくつかあり、そのしわ寄せが他のお薬に行って供給量がひっ迫しているのも一因としてあります。

毎年花粉にお悩みで、使っているおなじみのお薬がある方は、もしかしたら我慢が必要なシーズンになるかもしれません。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属