節分前から花粉症対策を
1月も半ばを迎えましたが、やはり例年通り、花粉症の患者さんが増えて来た印象があります。
voicyでも毎年触れておりますが、花粉症の対策は早ければ早いほど効果的です。
特に今年はインフルエンザの流行もあり、鼻水などのお薬が不足しやすいですので、不安のある方は是非今の内から、アレルギー用のお薬を飲んで花粉に備えていただければと思います。
今回は今一度、粉症について詳しくお話ししていきます。
免疫が花粉によって暴走する
花粉症とは、体を守るための免疫が暴走している状態です。
免疫とは、体内に侵入する異物を排除する仕組みで、通常はウイルスや細菌などを体外に追い出す役割を果たします。
そして、花粉は本来人間にとっては無害なものですが、吸い込んだ花粉に対して過剰に免疫が反応してしまい、追い出そうとします。これが花粉症です。
症状としてはくしゃみ、鼻水、鼻づまりが多く、目のかゆみや涙が止まらないといった症状もあります。
花粉症はいつ発症するかが分からないため、今まで大丈夫でも突然新たに花粉症が発症する、ということも珍しくありません。
花粉の種類と地域性
花粉症の原因となる花粉には種類がありますが、最もポピュラーなのがスギの花粉です。
スギ花粉は2月中旬から4月ごろまで飛散し、ヒノキ花粉は5月過ぎごろまで飛散します。
ブタクサ、ヨモギといった草の花粉による花粉症もあり、これは夏から秋にかけてがシーズンとなります。
植生する地域によっても違いがあり、例えば北海道ではスギ花粉は少ないですが、代わりにシラカバの花粉による花粉症が起こりますので、地域によっても注意が必要です。
とにかく早めの対策を
花粉症の対策は、症状が出る前から始めるのが重要です。
炎症が起き、本格化する前に薬を使用することで、花粉飛散のピークに来る症状を軽減できます。
具体的には、今回のタイトルにもある節分前ぐらいにはお薬を飲み始めるのがおすすめです。
ステロイド系の点鼻薬があれば、早めに使い始めると効果的です。
もし症状が出た場合は、市販のアレルギー用のお薬で対処可能です。
商品名で言うと、アレジオン、エバステルと言ったものはもともと医療用医薬品で、市販化されたものですので、とてもおすすめです。眠気が気になる場合は、アレグラが便利です。
病院に行く時間を確保するのが難しい場合は、まず市販薬を使ってみてください。
マスクやサングラスで花粉対策
花粉症の予防は、花粉を体内に取り込まないようにすることが基本になります。
まずはやはり、マスクを着用することで、鼻や口からの花粉の侵入を防ぐのが効果的です。
マスクをする際は、鼻の周りにワセリンを塗ると。より花粉の侵入を防げます。
次に、外から帰宅した際、衣服に付着した花粉を室内に持ち込まないようにすることも予防になります。家に入る前に上着を脱いで払い落としたり、上着を玄関先に置いて室内に入れないでおくのも予防の一つです。
鼻うがいや目を洗って、直接花粉を洗い流すのもおすすめです。
花粉症対策は、是非今からしていっていただければと思います。