息切れが病気のサインに
先日、ファーマスターズキャスの配信の中で、入院する事を話しました。
その中で、そういえば息切れが出るようになった、という話になりました。
周りでは有酸素運動などの運動を始めることで、改善した人も多かったですが、実は自分の場合は全く改善しませんでした。
軽い運動だけで息切れが強く出ましたが、それは運動のやりすぎだったり、加齢のせいだと思って慎重になり、見過ごしてしまいました。
この息切れは加齢などのせいではなく、心臓に問題があったのです。
今回は自分の件にも関わる、息切れについて今一度まとめて行きたいと思います。
息切れから考えられる病気の可能性
息切れの背景には、さまざまな病気が隠れています。
まずはやはり、自分のような心臓に関する病気が多いです。
例えば狭心症は、心臓の血管が狭くなり血流が減ることで、心臓の動きが悪くなり、胸痛や息切れが生じることがあります。ちなみに狭心症は心臓をわしづかみにされたような感覚があると言われていましたが、自分は感じませんでした。
呼吸器では、喫煙者がなりやすいCOPD、慢性閉塞性肺疾患や気管支喘息、肺塞栓症も息切れを起こしやすく、さらに甲状腺機能低下症なども息切れの症状が出ます。
また、過換気症候群やパニック障害など、精神面での不調が息切れを起こしていることもあります。
狭心症から一歩進んだ心不全や、肺塞栓症は息切れをサインとして命に関わる病気ですので、突然の息切れは意外に厄介な問題になります。
息切れから来る異変に気付くために
息切れから来る病に気づくためには、まず息切れがずっと続くのか、徐々に酷くなっているのかを注意してください。
自分の場合は、去年春ごろから、言われてみたら気になるというレベルで息切れが起きていました。
前述のように、年齢だから、と諦めがつく範囲でしたが、それが長い間続いていました。
時間が経つにつれて息切れの症状が酷くなっている気がしていましたが、それも運動不足だからと思って気にしなかったのです。
実はこのように息切れの症状が不自然にずっと続くのは、単なる加齢や運動不足ではなく、れっきとした病が起きているサインと思ってください。
他には例えば、喘息のようなヒューヒューとした特有の音が鳴る場合は肺の病気がある可能性があり、疲れやすさや顔色の悪さが感じる場合は、貧血や甲状腺の問題から息切れが起きている可能性があります。
もし、異常を感じた場合は、内科のお医者さんに診てもらってください。
基本的な検査は内科で行えますので、まずは内科にかかってみるのがベストです。
軽い運動からスタートを
最後に息切れの予防についてですが、やはり日頃から体調を意識して、少しでも運動をしてみるのが大切になります。
簡単なウォーキング、階段の上り下り程度から始めて、徐々に運動量を増やすことで心肺機能を保つことができます。
もし運動を続ける中で息切れが酷くなってきたと感じる場合は、心肺機能に何らかの問題が起きていると疑ってみてください。
食生活では、貧血改善のために、鉄分やビタミンB群を含む食事の取り入れるのも大切ですので、レバーやほうれん草といった食品はとてもおすすめです。
単なる息切れだけの症状だと、軽視してしまうことも多いと思います。
病院に行くほどではなさそうに思えますが、もし息切れが1週間か2週間ほど、改善せずに続く場合は、何らかの病気のサインと思って、内科に相談に行くのをおすすめします。