3回目のワクチン接種の現状
日本での3回目の接種率は、数字で見るとなかなか進んでいませんが、それは接種券の配布が進んでいないためです。
現在、医療従事者のワクチン接種がほぼ完了し、2月から徐々に高齢者や基礎疾患のある方へ接種券が配布されますので、接種率が上がる兆しが見えてきています。
しかし、現在の傾向として、ファイザーのワクチンを希望する方が圧倒的に多い印象があります。
ファイザー社の予約はすぐに埋まるものの、モデルナのワクチンには空きが目立つ
自分がいる茨城県古河市では、ファイザーのワクチンの予約はすぐに埋まり、モデルナの方はかなり空いているという状況です。
そしてこれは全国的に同じような傾向にあります。
この理由は大きく二つあり、まずそもそもモデルナ社の方が1回の注射で使う量が少ないためファイザーのよりも枠が多くとれることと、もう一つが副反応です。
以前からモデルナのワクチンは、モデルナアームと言い、腕の腫れや発熱と言った副反応が強く出やすいのが特徴です。
こうしたことが、3回目接種にファイザーのワクチンを希望する方が多い原因と考えられます。
また、1回目2回目がファイザー社のワクチンだったので、3回目も同じものを、という方が居るのも一つです。
3回目はどっちのワクチンが良いの?
3回目のワクチン接種は1回目2回目と同じものを、とは定められていません。
接種券が到着次第、再度自分で日程を決め、接種会場や病院を選び、接種するワクチンを決められますので、どちらを打っても問題はありません。
ただ、1回目2回目がファイザーの場合はモデルナを、1回目2回目がモデルナの場合は3回目もモデルナにする方が、効果が高くなることが分かっています。
1回目2回目と同じものを3回目も打つと、体がワクチンそのものに免疫が付いてしまい、いわば慣れる状態になってしまうためです。
慣れは、反応の速さという面では良い事ですが、ウイルスに対しての単純な強さで言うとそれほどでは無くなります。
同じ仕組みのワクチンとはいえ、違うメーカーのものだと中身が若干は違うため、結果的に免疫の反応の強度が高まるのです。
そしてワクチン接種の大きな問題となる副反応ですが、データ上では実は3回目に出る副反応は2回目とそれほど差がない事になっています。
ただ、発熱や頭痛は2回目よりも出にくく、痛みや腫れは3回目のほうが多く起きやすいとされています。
1回感染したことがある場合でも、3回目を接種した方が良い?
感染拡大から丸2年となり、またここ数日でオミクロン株により感染者数が全国的に急増しています。
これをお読みの方でも、すでに1度感染したことがある、陽性反応となったことがある方もおられると思います。
その場合でも、3回目のワクチンを接種した方が良いのかどうか、ということですが、個人的には感染したことがあっても、可能であれば接種した方が良いと言えます。
covid-19は再感染するウイルスであり、これからも感染のリスクがありますので、打てるのであれば、例え感染したことがあったとしても打つことをお勧めします。
ちなみに、感染してから3か月経過するまでは、打たない方が良いです。なぜかというと、感染して3か月は再感染しないためです。
3か月を超えたあたりから、感染によって得た免疫力や抗体が徐々に減っていき、再度感染のリスクが上がっていきますので、感染直後から3か月は打つ意味があまりありません。
そしてもう一つ、感染したことがある人がワクチンを打つと、副反応が強めに出ると言われていますが、これは実際にその通りの傾向があります。
これは体の免疫力がワクチンに対して強く反応してしまい、痛みや発熱といった症状として表れています。
さらにこれは当然、ワクチンの効果にも影響が及び、感染したことが無い人よりも、一度感染したことがある人の方が、ワクチンの効果が10倍高くなったというデータが出ています。
ワクチンのcovid-19への効果はきちんとありますので、何度もお伝えしているように、ワクチンを打てる方であれば、3回目も是非打つことをおすすめします。