運動の秋・スポーツの秋っていうけどホントなの?#463

Voicy更新しましたっ!

今回は、たまに言われる「スポーツの秋」という言葉について

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「スポーツの秋」って、なんで?

11月の中に入り、北海道では徐々に雪も降り始めてきていますが、今回は「スポーツ」という言葉についてのお話です。

食欲の秋、読書の秋、と並んで、しばしば言われていますが、スポーツの秋の原点はやはり10月10日に開催された「東京オリンピック」です。

昭和の東京五輪の開会式が10月10日だったことが始まりで、秋の運動会も10月に開催されることが多いと思います。

これには実は、ほかにもしっかりとした意味があります。

冬に向けて代謝を高める、ベストタイミング

秋の運動は、冬に向けて代謝を高めるのに非常に重要な意味があります。

代謝とは、何度かvoicyでも触れていますが、簡単に言うと体の中でエネルギーを作る能力で、代謝が低いと体力、気力が上手く湧かず、代謝が高いと少ない働きでも効率よく体力ができ、バテることなく活動ができます。

以前の秋バテの回にも関連しますが、夏は外の気温が高いため、体の中で熱を作って体温を維持する必要がなくなってしまい、他の季節に比べて代謝が落ちます。

そのまま冬を迎えると、体が代謝を上げ慣れていないため、体温がなかなか上がらず、結果的に自律神経に影響が出て、体の活動に支障がでます。

そこで、秋のうちに適度に運動をしておくことで、夏場でなまった代謝を刺激して活性化させて、冬場を乗り切るのです。

ダイエットにも最適な季節

このことを応用して、ダイエットもできるのでは、と思われそうですが、理論上は痩せやすい季節にあります。

夏場は体温を保つための代謝が落ちるので痩せにくく、秋冬は体温を維持するために代謝を上がるので、エネルギーも燃えやすい、と言う仕組みです。

特に、秋に習慣づけて運動をすると、冬の間もその代謝で過ごせるので、より効果的です。

ただし、ダイエットで大敵となる、食事に気を付けるのは忘れないで下さい。

あらゆるところで「食欲の秋」とか「味覚の秋」とうたわれているので、様々な誘惑がある上に、動物には冬ごもり、冬眠と言うものがあり、秋に冬を乗り越えられるだけのエネルギーを蓄えておくというシステムがあります。

秋に食欲が増す一因には、人間にも少なからずその傾向があるためとも言われています。

ですので、しっかりと意識をして、腹八分目に抑えて食事をするとか、運動量に見合った食事をするように心がけないと、良いダイエットは難しいかもしれません。

ちなみに、腹八分目には一応根拠があるので、今度ご紹介したいと思います。

代謝を上げやすい運動

そして、今の時期におすすめな代謝を上げやすい運動ですが、これも以前から何度か登場しているように、有酸素運動がおすすめで、ジョギング、ランニング、エアロバイク、水泳などなどなんでも良いレベルです。

いずれにしても続けるのが大切で、1日1回、30分やるのは脂肪燃焼に効果的でおすすめですが、1回を15分にして、1日2回するのでも代謝アップは充分期待できます。

15分や30分というのはあくまでも目安で、意識的に普段から階段を使ったり、一駅分歩いたりするだけでも、少なからず代謝の向上につながりますので、是非取り入れてみてください。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属