脂肪肝が判明
先日、自分がMRIやCTをとったというお話をしたかと思いますが、その折に、脂肪肝といいうことが判明しました。
全く心当たりが無かったので、個人的にはかなり驚きました。
今回は、自分の例も交えて、脂肪肝についてお話していきたいと思います。
お酒を飲まなくても肝臓が悪くなる
アルコールや肝臓についてのお話は、voicyでも度々しておりますが、簡単に言うと肝臓の機能が低下する大きな理由はアルコールにあると言っても過言ではない言えます。
それに併せて、脂っこいものを食べるなどで、肝臓に脂肪が付着して、脂肪肝となります。
脂肪肝とは文字通り、肝臓に脂肪が付着した状態のことで、通常の肝臓には脂肪が肝臓全体の5%以内とされていますが、それを上回ることで脂肪肝となります。
焼肉などで出てくるレバーを想像していただけるとわかりやすいかと思いますが、あのレバーはきれいに赤い色をしていると思います。
一方で、フォアグラも同じ肝臓ですが、きれいな赤ではなく、白味がかかっていると思います。
あれは脂肪による色で、まさしく脂肪肝の状態と言えます。
肝臓が不調になってくるのは、中高年の方が大半で、具体的には40代にさしかかると起きて来ますが、その原因のほとんどはアルコールです。
ただし、非アルコール性脂肪肝というのもあり、アルコールをとっていなくても糖尿病や脂質異常症から脂肪肝が発生することもあります。
20年以上前ほどでは、この非アルコール性脂肪肝は存在が無視されていましたが、今では脂肪肝の方の全体の3割が非アルコール性脂肪肝と言われています。
脂肪肝は、起こったからと言って何か症状があるものではありませんが、放置しておくと肝炎や肝硬変、そして肝臓がんのリスクを大幅に高める要因になります。
脂肪肝は、肝臓が不健康な状態を表していますので、見つけた場合はすぐに改善に努める必要があります。
生活習慣の改善が最善
脂肪肝は前述のように、れっきとした病というわけではないため、これといった治療薬は無く、生活習慣を改善して、コレステロール値を改善したり、肝臓の回復を助けることに尽きます。
特にお酒と脂っこい食事を控えるとか、お肉よりお魚でたんぱく質を取るなどはとてもおすすめです。
ビタミンで言うとビタミンEが肝臓や脂肪肝に効果的とされています。
そしてもちろん、適度な運動も大切になります。
脂肪が肝臓につくというのは、言い換えれば余分なエネルギーが溜まっているということでもあります。
できれば有酸素運動を、1週間で合計150分ほどを目安に行うのがベストです。
脂肪肝にはダイエットが効果的
ちなみに、前項で、脂肪肝は余分なエネルギーと言いましたが、ダイエットをして体重を減らそうとすると、肝臓についている脂肪が優先的に消費されるため、非常に効率よく解消していきます。
ただ、肝硬変のように、脂肪肝が進行して肝機能そのものが低下してしまうと、元の健康な肝臓には戻れないため、きちんとした治療が必要になります。
脂肪肝だけが起きているケースはまれで、アルコールのとりすぎで肝臓が疲弊していたり、糖尿病や脂質異常症などが同時に起きていることが多いですので、健康診断などで気になった方はすぐに改善に向けていただければと思います。