普段から出来る健康管理
年末に入ると、医療機関も多くのところで救急扱いとなり、お医者さんに診てもらうということが難しくなってきます。
寒さも一段と厳しくなる上に、外出する機会も増え、インフルエンザなどの感染リスクも高まって来ます。
そこで、今こそ知っておきたい、自宅で10分ほどで出来る健康管理、セルフチェックについてご紹介していきます。
少しの心がけで病気を未然に防いでいけば、年末年始を健康に、楽しく過ごせますので、是非試してみてください。
普段から体重と顔色のチェックを
まず、意外と見落としやすく、気になっていない方も多いのが体重です。
体重の急激な増減は、健康の重大な問題を見つけるのにとても役立ちます。
例えば、体重が増えるのは食べすぎや運動不足の可能性が高いですが、逆に何もしていないのに、自覚もなく体重が急激が減り始めたという場合があり、その時は何らかの病が隠れている危険があります。
ポイントとしては、決まった時間に測るのがベストで、具体的に言うと朝起きた時が良いかと思います。
食事後などだと、その日の食事量や運動量の違いで誤差が出るため、起きてすぐの状態で測るのが最も正確になります。
次に見た目でのチェックで言うと、有名なのが肝機能が低下しているとか、ビタミンが不足していると顔色が悪くなったり、目の色に変化が起きることがありますので、普段から出来るだけ細かくチェックしておくのがおすすめです。
例えば、黄疸は目に出るとして有名ですが、具体的には下まぶたを下に向かって引っ張ってみると、通常は赤い粘膜が露出すると思いますが、そこが黄色みが強い色になると、黄疸となります。
可能であれば血圧・呼吸・心拍数・体温の確認も
そしてやはり、中高年以上の方でメジャーな健康管理が、血圧です。
高血圧はサイレントキラーと言われることもあり、静かに忍び寄って来て、突然命を奪うような非常に危険な状態です。
例えば脳梗塞や心筋梗塞といったものは血管の問題ですが、何の前触れも初期症状も無いところで、突然発症して重大な事態になるということが珍しくありませんので、普段から継続して測って行くのがベストです。
血圧はvoicyでも折に触れて取り上げておりますが、環境やタイミングによって変動が大きく、朝起きていきなりすぐ測るとしても正しく測れないことが多いため、起きてから最低5分ほどは経過して、落ち着いた後に測るようにするのがベストです。
数字で言うと、下が80以下、上が130以下の範囲内だとおおよそ正常と思って大丈夫ですが、継続して測って行くのが大切です。
そして可能であれば、スマートウォッチなども活用して、心拍数と呼吸の変化も計測しておくと、体調変化をより正確に把握できます。
呼吸の測り方は、リラックスした状態で1分間に何回呼吸しているかを数えてみてください。
平均で言うと、成人であればおよそ1分間に12回から16回ほど呼吸しているとされており、回数が増えているということは呼吸が浅いことになり、ストレスなどが影響している可能性があります。
測るタイミングは朝起きた時と、寝る前の1日2回図るのがおすすめです。
最後が体温です。女性の方だと基礎体温と言い、毎日朝起きた時に測るという方もいるかと思いますが、体温を継続して測ってみると、微熱があるかどうかが分かります。
数字で言うと、37度ほどだと微熱と言われることが多いですが、平熱には個人差があるため、平熱が35℃前半の方だと35℃後半から36℃であれば微熱となります。
微熱があれば、疲れが溜まっているとか、体内ですでに何かの感染症と戦っていて発熱している、という可能性もあります。
発熱していると分かれば、酷くならないうちに風邪薬を飲むなどの対処もできますので、毎日体温を測るのは健康管理に非常に役立ちます。
異常を見つけても特に焦らないこと
簡単にですが、自分で出来るセルフチェックについていくつかご紹介していきました。
毎日記録を付ける中で、もし、異常を見つけたとしても、特に焦ることはありません。
いつもと少し数字が違うという程度で、明らかに調子が悪いとか、具合が悪いという症状が無いのであれば、深く気にする必要はありません。
それよりも記録を付け続けて、長い目で見るのが大切です。
もし異常が分かった時は、ストレスが重くかかったから、などのように簡単なメモ書き程度でも残しておくと対処しやすく、不安になることもありませんので、可能であれば一文付けることをおすすめします。
基本的なことになりますが、軽い異変であれば、食生活の見直しと運動不足、睡眠不足の解消、ストレス対策をすると自然と治って行くことも多いですので、普段から心がけてみてください。
もし、記録を付け続ける上で、あまり自覚がなくても明らかに異常な気がするような場合、例えば微熱で言うと1週間から2週間ほど続くというような場合は、体内で何らかの問題が起きている可能性があるので、受診してみてください。
もちろん、徐々に酷くなっていく場合も同様に、お医者さんに相談して頂ければと思います。