「腸活」とは
先日、自分の知り合いから、サプリメントを取り寄せて欲しいという連絡が来て、あるサプリメントについて調べました。
星製薬という会社が出している「プロバイオティクス」と「酪酸菌+食物繊維」というものが欲しいとのことで、簡単に調べてみても確かにアマゾンなどでは全く売っておらず、通販ではほぼ見つからない物でした。
こちらで手を尽くして取り寄せた結果、2週間ほどかけて入手して、無事に送ることができました。
知り合いがこのサプリメントを欲しがったきっかけは、コロナのこともあって免疫力アップのことをしたいというお話しからで、酪酸菌などを使って腸内環境を良くしたいとのことでした。
確かに腸内環境は体の免疫力に大きく影響して、実際にこれらのサプリも腸に影響を与えるというものです。
今回はこのことから、最近度々見る「腸活」という言葉や、プロバイオティクスについてご紹介していきたいと思います。
菌の集まりのことを「腸内フローラ」と言う
まず簡単に、腸についての説明ですが、しばしば「腸内フローラ」という言葉が出て来ると思いますが、これは腸内にある菌の集まりのことです。
腸には善玉菌、悪玉菌、そして普段はどちらでもない日和見菌が存在して、これらの菌によって腸を構成しています。
フローラとは花畑という意味ですが、顕微鏡を使ってその菌を見てみると、まさに花畑のように、様々なタイプ、働きを持つ菌が存在しているため「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。
総数で言うと100兆個で、大きく分けると前述の善玉菌悪玉菌日和見菌の3つですが、一つ一つに働きがあります。
ちなみに日和見菌とは、腸内が善玉菌か悪玉菌のどちらかが多くなった時に、多い方に加担する菌のことで、善玉菌が増えれば善玉菌の働きを助け、悪玉菌が増えれば悪玉菌の働きを助けるという事です。
俗に言う「腸内環境が整っている」というのは、これらの種類の菌がいずれかに偏ることなく、きれいになっている状態のことを指します。
一番の理想としては、善玉菌が2割、悪玉菌が1割、日和見菌が7割ほどの割合だと最も健康と言われています。
プロバイオティクスとは
今回のきっかけとなる「プロバイオティクス」ですが、元は抗菌薬を意味するアンチバイオティクスという言葉に対比する言葉で、抗菌薬の逆の意味を持ちます。
つまり、菌と共に生きる、菌と共生するという意味を持っています。
これは1989年に定義され、腸内フローラのバランスを改善することで、有益な作用をもたらす菌のことをプロバイオティクスと呼ぶようになりました。
例えば乳酸菌や酪酸菌、ビフィズス菌と言った代表的な善玉菌は一通りプロバイオティクスに関係する菌となっています。
これらは発酵食品に多く含まれており、ヨーグルトやチーズ、漬物や納豆はもちろん、味噌からでも補給が出来ます。
こまめに補給をしていくことで、腸内環境が整って行き、また免疫力も上がったり内臓脂肪が減ったり、さらに代謝も上がるため肌荒れなどを防ぐことにも役立ちます。
そして、プロバイオティクスの菌と一緒に摂ることで、相乗効果としてさらに良い影響が出るのが、オリゴ糖や食物繊維と言った成分です。
オリゴ糖や食物繊維は善玉菌のエサとなる成分で、これらを併せて摂ることで善玉菌の働きがより活発になります。
腸に良い事をするのが腸活
腸活と言うと、前述のような発酵食品をこまめに食べて、プロバイオティクスを摂って行くこと、と思われそうですが、腸に良い事前半をやるのが腸活ですので、例えば自律神経を整えたりストレスを減らすことも腸活の一つと言えます。
例えば何かの重大なことがあったり、緊張することがあるとお腹が痛くなるというのは、腸がストレスの影響を受けている大きなサインとなります。
また当然、睡眠不足も腸にとっては悪いことですので、しっかりと睡眠をとることも重要です。
寝る前にするのではなく、早めに起きて好きなことをするようにすると、夜に早く寝れるようになるのでおすすめです。
腸はデリケートで、自律神経の影響も大きいため、自律神経を整えることが腸活の大きな要素になります。
それ以外で言うと、やはり物理的に腸を動かす、運動も大切です。
おなか、腰回りの筋肉を鍛えることは腸にとっても凄く良い影響が出るため、腹筋をするのはもちろん、腰をひねるようなストレッチや軽いスクワットをするだけでもとてもおすすめです。
ちなみに時間帯で言うと、夕方から夜にかけての時間が最も、腸の活動が活発になる時間帯と言われているため、もしその時間に暇があれば是非試してみてください。