年齢と共に出来てしまうシワ!対策や予防はあるの?#763

「お肌のシワ」の原因

今回は趣向を変えて、お肌の「シワについてのお話です。

シミ、たるみ、そばかすといったものと並んで、特に加齢によって起こる変化として知られていますが、なぜお肌にシワが出来るのか、今回はシワだけにフォーカスを当てて、まとめて行きたいと思います。

乾燥が最大の原因

シワの最大の原因は、乾燥にあります。

簡単に言うと、環境の変化や加齢によって、皮膚が水分を保てなくなることで、お肌の張りが無くなり、シワが出来るということです。

例えばコラーゲンのような、肌に水分を保つ働きをする成分の一部は女性ホルモンによって作られますが、加齢によって女性ホルモンの分泌量が減るため、そうした成分の量も減ります。

また紫外線によってもシワが出来るとされますが、これは紫外線のUVAというものの影響です。

日焼け止め製品に、UVAやUVBといった表記がありますが、このUVAはお肌にあるコラーゲンなどを破壊するという働きをするため、紫外線によってシワが作りやすくなるのです。

他には加齢によって、目じりや眉間、口の周り、ほうれい線などの表情筋の表面のお肌が伸びるのも、シワの大きな要因です。

さらに当然ですが、食生活の乱れ、睡眠不足、ストレスのような生活習慣によるものでも、お肌にはダメージになり、シワが出来る一因になります。

保湿と紫外線対策がカギ

シワ予防も、やはり保湿と紫外線が肝心になります。

特に前述の紫外線のUVAは、一年中、天候を問わず、地表に向かって降り注いでいる紫外線ですので、気になる場合は外出の際に毎回日焼け止め製品を使うようにすると、より効果的な予防になります。

具体的に言うと、SPFという数値で30以上の日焼け止め製品を、外出する30分前までには塗って、さらに出来れば外にいる時間に合わせて2,3時間ごとに塗り直すほどのレベルで行うと、紫外線の影響は限りなく受けずに済みます。

保湿は既に日頃からやっているという方も多いと思いますが、毎日、出来れば朝晩の2回はスキンケアできるのが望ましいです。

製品で言うと、医療用の場合だとヘパリン類似物質というものが含まれた製品がベストで、かなり保湿力があるため、乾燥肌の症状が強い場合には特に便利です。

日頃のスキンケア、洗顔で言うと、低刺激なものがおすすめです。

スクラブを含むものはお肌の刺激が強いため、どちらかというとシワができやすくなるので、注意してください。

そしてやはり、生活習慣が乱れないことは特に大切です。

睡眠をきちんととる、栄養を偏らないこと、ストレスケアをする、といった基本的なことは充分注意してください。

運動ももちろん大切で、運動をすることで血流が良くなるため、お肌の新陳代謝も進んでいきます。回数で言うと1回30分で週に1回から3回ほど、散歩程度の軽いものでも大丈夫なので、体を動かすようにするのが望ましいです。

ちなみに、しばしばシワ改善のための表情筋のトレーニング、と言われることがあると思いますが、これはきちんとしたものをやらないと、逆に表情筋を酷使するだけになってしまい、逆にシワを増やす一因になるため、個人的にはおすすめしにくい対策になります。

そして栄養分、食生活では、やはりお肌ですのでタンパク質と水分は欠かせない栄養で、ビタミンで言うとビタミンC、Eが必要になります。

コンビニでお手軽に食べられるものだと、乳製品類はもちろんですが、カットフルーツとかミックスナッツあたりを食べるのが最適かと思います。

美容液は保水力のあるものを・美容整形外科や皮膚科での治療

最後に、お肌のシワに関してのお薬とも言える、美容液についてと、治療とも言える美容整形外科や皮膚科さんについてのお話ですが、まず美容液はやはり保水力のあるものが最適です。

成分で言うとヒアルロン酸、レチノールといったものが含まれているものを継続して使うと、シワが改善されていく、というのはあると思います。

次に、様々なケアをしてもあまり良くならないとか、確実にきれいにしたい、と言うときは美容整形外科や皮膚科といったお医者さんによる処置も可能です。

病院では、ボトックスやレーザーによるシワ改善が可能で、費用はかなり掛かりますが、もし興味がある場合は相談に行くのも手です。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属