原因はGO TO?それとも?感染者増の理由と対策は?#468

Voicy更新しましたっ!

今回は物議を呼んでいる「goto事業と感染拡大」について

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政府が推進した「GoTo事業」で感染拡大?

第三波とも言える、全国的な感染拡大のさなかですが、この一因と言われているのが、政府が推進した「GoToトラベル」「GoToイート」です。

まさにやり玉にあげられているというような格好ですが、今回はこれらと現在の感染拡大について、自分なりにまとめて行きたいと思います。

 

GoToが原因なのか

まず、政府の分科会では、GoToトラベルによって感染者が増えたという根拠は無い、という見解がされています。

これはGoToでおよそ4000万人の方が利用して、各地の往来があったもののそのうちで感染者数は176人しかいなかった、という発表がされたため、というところから来ています。

この176人と言う数値は、検査の時などのタイミングで「GoToを使った」という風に、本人からの自己申告があった数と思われます。

実際には、感染経路不明の感染者が極めて多い以上は、gotoを使ったのか使わなかったのかは、正確には把握できていないと思われます。

しかし、だからと言って、GoToによって感染が拡大したとは言い切れません。

当初、Gotoトラベルは東京だけが除外されていたと思います。

少し遅れて東京が対象になり、全国的に移動が緩和されましたが、その2週間後には特に変化はなかったため、トラベルの移動での感染リスクは極めて少ないと思います。

移動よりも、以前の回で触れたように会食でのリスクの方が非常に高いです。

例えば新幹線での移動中に、席を向かい合わせにしてお弁当を食べるとか、旅行先で外でバーベキューをしたとしても、何人かで集まる会食であれば感染のリスクは極めて高いです。

ですので、どちらかというとGoToイートの方が、感染拡大に寄与した可能性が高いと思います。

 

GoToイートで飲食の機会が増えた

この第三波に際してようやく「会食時にもマスクを」と言われるようになりましたが、GoToイートが開始された当初は今ほどは言われていませんでした。

喋る時はマスクをつけて、食べる時はマスクを外して喋らないようにする、ということが徹底される前に、飲食の機会が増えてしまった、と言うのがおそらく影響を及ぼしていると思います。

もちろん数値で出ているわけではありませんが、会食での感染リスクは極めて高いということから、これも大きな一因と思われます。

 

入国制限の緩和の影響は?

GoToともう一つ、要因として挙げられているのが外国人の入国制限の緩和です。

11月から制限が緩和され、事前に検査をしていたら、2週間の隔離をせずに国内にスムーズに入れるようになりました。

観光ではなくビジネス目的に限っての事ですが、それまでよりもかなり大幅に外国人が入るようになったのです。

緩和されたのは10月31日からで、そのときまでは東京の感染者はおよそ200人から300人ぐらいでしたが、11月10日ごろから徐々に増えて来て、現在に至ります。

海外から感染者が入ってきたとか、向こうでのPCR検査をそのまま信用できるのか、などなど物議を呼んでいますが、確かに日付と増え方のグラフで見るとそう見えますが、実は他の要素を見てみると一概にはそうとも言えません。

まず一つが、入国制限前後で、海外からの来訪者がどれだけ増えたかと言うと、およそ2.5倍程度、3倍に行かない程度です。これは数で言うとそれまでは月に1万3700人ほど、11月に入って2万7000人ほどとなります。

また、入国制限が緩和された地域は、そのときの日本よりも感染者数が少ない地域に限定されています。つまり、中国を中心として韓国、台湾、と言ったアジアの国が対象となっています。

中国が正しいデータを出しているかは、確かに懸念がありますが、一応は欧米よりも感染拡大はしていない国で、欧米からの入国制限は現在もこれまで通りの措置になっています。

そして、第三波の今、感染者の内訳で最も多いのが「家庭内感染」です。

以前から度々言われていましたが、現在でも家庭内感染に歯止めがかかっておらず、家庭内での感染対策が非常に重要で、徹底する必要があると言えます。

 

感染者を増やさないためには「接触機会」をなくす

基本的なことと言うか、もはや究極とも言えるのが「接触機会を無くしてしまう」ことです。

今年春、緊急事態宣言が出て、人の動きがゼロに近いほどに無くなって、それによって実際に感染者数が目に見えて減りました。

ただしその分、経済には大打撃で、心労やストレスで自殺者も増えてしまったという一面もあります。

現実的に考えて、年末に入る今、もう一度あれを行うのは無理があります。

接触機会を完全に無くしてしまうことが一番の対策ですが、それはできないため、感染予防を入念にして、会食をしたり仕事をして経済を回していく、というのが、今なのです。

 

これ以上、何をしたら良いの??

現在、重症者ベッドが本当にひっ迫していて、各自治体でどんどんベッドが埋まっていくという状況にあります。

なので、繰り返しになりますが、本当に一人一人が感染対策の意識を持つ必要があります。

そうは言っても、やっている人は今年の2月か3月ごろから今でも、そして医療従事者などはもっと前から、普段から欠かさず行っている方ももちろんいると思います。

それなのにも関わらず感染者数が増えていて、マスコミや政府や、この当番組医療・健康ナビ「なくすりーな」からも、何度も何度も「感染対策を徹底するように」と発信しています。

「一体、これ以上何をしたら、感染が収まるのか」と、半ば疲れてきている方も、おそらくいらっしゃるはずです。その気持ちは充分分かります。

ですので、はっきり言って、感染対策をしている方であれば、これ以上やらなきゃならない物事、対策はありません。

これまで再三にわたってお伝えして来た、食事前やトイレの後の手洗い消毒を徹底すること、3密を避けること、共用部分の消毒を欠かさない、感染対策がされていない場所へは出かけない、出かける時はマスクをする、顔をむやみに触らない

と言ったこれらの事を、すでに実行しているのであれば、他に感染対策としてできることは、もはやありません。

このこと以上に、頑張ってやらなければならないことは、何もありません。

これまで通り、これを続けるという事に尽きます。

この番組や政府からの呼びかけは、どちらかと言うと未だにほとんど感染対策をしていないような人に対しての呼びかけで、対策をしていない人がこれを機にするようになれば、感染者数はおのずと減って行きます。

ここで、今一度お伝えしますが、自分を守るため、自分の身の周りの人守るためにも、しっかりと感染対策をしてください。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属