Voicy更新しましたっ!
今回は災害の時の歯磨きの話。
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練り歯磨きと液体歯磨き
歯磨き剤には、一般的に「歯磨き粉」と言われるような練り歯磨きと、液体状の液体歯磨きがあると思います。
これは災害時には、絶対、液体歯磨きがおすすめです。液体歯磨きを是非常備しておいてください。
避難所暮らしが長引くときは、液体歯磨きを使う
もし、避難所暮らしが長引きそうとか、ライフラインの復旧がもう少しかかりそうという時は、液体歯磨きがあると便利です。
実は、お年寄りなど、免疫力や抵抗力が低下してきた方は、歯の汚れから虫歯になることはもちろん、肺炎になることもあり、最悪それによって命を落としてしまう、ということがあります。
普段から歯磨きをしていれば問題ないことでも、災害時にはこうしたことも怒り得ます。
その時に非常に役立つのが液体歯磨きです。
液体歯磨きは殺菌成分が豊富
歯周病や虫歯の予防はもちろん口の中を隅々まできれいにする効果があります。
さらに、粉ではないため研磨剤という磨くための成分がないことが多いので、歯を傷つけることもありません。
ただ、歯磨き剤なのでブラッシングは必要です。ブラッシングをして、そのまま吐き出すだけで、充分歯磨きをしたことになり、口の中がきれいさっぱりします。
通常の歯磨き粉であれば口をお水できれいにすすぐ必要がありますが、液体歯磨きであればそれは不要です。
この点から見ても、災害時にはとってもおすすめな歯磨き剤になります。
汚れは練り歯磨きの方が落ちやすい
ただ、どうしてもしっかりと磨くことは充分行ってください。
逆に言うと、練り歯磨きの方が研磨剤があるので、汚れが落ちやすくなっています。特にブラッシングをした時の泡は歯垢や汚れを引きはがし、お水ですすぐことで、きれいに流れていきます。
しかし研磨剤があるということは、力を入れて磨くと歯に傷がつく、ということがあるためです。
洗口液では汚れが落ちず、殺菌作用も低い
ちなみに、市販のモンダミンのような製品がありますが、これは洗口液と言い、単に食後に歯磨きをするのは難しい、面倒という時に口の中をさっぱりさせたり、口臭を防ぐのが主な用途なので、歯の汚れを落とすなどの効果はあまり期待できません。
ただ、中には殺菌作用に優れたものもあるので、こういったものでうがいをするだけでも、細菌がむやみに増えることを防げるので、結果的に肺炎のような炎症を防ぐことにつながります。
災害時はお水が貴重なので、液体歯磨きや洗口液を使って、使う真水をできるだけ減らす、という対策も重要になってきます。