5月は【五月病】以外にも注意が必要?!#709

五月病以外の体の不調

この時期になると度々、五月病について取り上げています。

4月は入学や就職など、新生活が始まる時期で、そうした環境の変化によるストレスが一旦ある程度解消されるのが、5月初めのゴールデンウイークです。

すると、それまで張りつめていた、緊張の糸のようなものが一旦切れてしまい、元の生活に戻るのが億劫になります。

これは単に毎週の月曜日、休み明けが辛いというのと同じようなもので、老若男女問わず誰もが感じた経験があると思いますが、人によっては酷く気分が沈み込んで、うつのような症状が出たり、そこからうつ病が進行していくというケースがあります。

通常、休み明けの辛さは2,3日か1週間程度でおおむね回復して元の生活リズムに戻れますが、次の休みが来ても気分が優れないように、長く続いてしまうという事があります。

こうした症状が、ゴールデンウイーク明けごろに増えることから、五月病と言う風に言われています。

今回はこの典型的な五月病から、ストレスによって起こる不調、病がありますので、今回はそこに焦点を当てて、まとめて行きたいと思います。

ストレスが原因による胃腸の病

五月病はやはりストレスや環境の変化が大きいため、自律神経のバランスが一層崩れやすくなります。

それによって起こる病は様々ありますが、胃腸で言うと機能性胃腸障害という病があります。

ストレスによって胃腸の働きが悪くなるという病で、腹痛や下痢と言った症状が出ますが、大腸カメラなどの検査をしても全く異常が見当たらないという特徴があります。

また、有名な過敏性腸症候群もストレスが原因で、こちらも検査してもほぼ何も出てこず、ストレスを解消する以外に根本的な治療が無い病になります。

症状としては腹痛や下痢だけではなく、下痢も出ないのにずっとおなかが痛い、気分が悪いといった形で現れます。

どちらも、出勤途中や登校途中、授業中や仕事中のような、緊張する場面やストレスが大きい場面で起こります。

過敏性腸症候群は自分も経験があり、プレッシャーがかかる場面では必ずおなかが痛くなって毎回下痢をしていましたが、その場面が終わると、すっと症状が治っていました。

次に胃腸の病と言えば、胃潰瘍や十二指腸潰瘍がありますが、実はこれも1年の中では5月が最も多く現れ、やはりストレスが大きな原因となっています。

症状はみぞおち付近が痛む事がありますが、胃潰瘍や十二指腸潰瘍は無症状の場合もあり、痛みも気持ち悪さも無いのに潰瘍が起きているという事がしばしばあります。

痛みが無い場合は、便の様子で判別できます。いかすみのような明らかに黒い便の場合は、いわゆる血便という状態で、便に血液が混ざっている証拠となります。

血便は少量であれば問題ない事も多いですが、出る量が多く、便が真っ黒な状態で出ていると出血の量が明らかに多く、腸内のどこかで血が出ている証拠ですので、胃カメラか大腸カメラできちんと検査する必要があります。

ストレス・疲労回復が何よりも重要

これらを防ぐために、5月を健康的に過ごすためには、やはりストレス解消と疲労回復が何よりも重要になってきます。

ストレスも疲労も、一番効果的なのは睡眠をとることに尽きます。

ただストレスがかかっているときほど、睡眠はとれないものですので、まずは早く起きること、順序としては早起き早寝を意識してみてください。

早く起きることで自然と普段より早い時間に眠たくなって来るため、早寝になります。

そのためには、度々お伝えしていますが起きてすぐに好きなことをする、という事です。

起きた時に憂鬱な気分になるのではなく、起きてすぐに好きなことに触れることで、気分が良い方に向くためとてもおすすめです。

もう一つのストレス解消も、度々ご紹介しているように、方法をいくつも持っておくことが望ましいです。

ストレスを溜めこんでから、休みを取って目いっぱい遊んで発散するというのは体力的にも精神的にも負担が大きいため推奨できません。

お金や時間がかからないで、気分転換的に気持ちを晴れさせる物事をいくつも持っておくことが安全です。

ちなみに個人的にも、食べ物でストレス解消することは充分理解できますが、食べ物やアルコールなどに偏ってしまうと肥満など別の病気を引き起こしたり、場合によってはそれがストレスの一つになることもありますので、食べ物以外でのストレス解消法も必ず作っておくようにしてください。

何か悩みがあれば人に話したり、言えないときは文章に書き出してみるだけでも気分がすっとしますので、試してみてください。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属