Voicy更新しましたっ!
今回はスーパーコンピューター富嶽が出した、最新のマスクの研究についてのお話
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富嶽が出した最新の「マスクの効果」
今回は、つい先日スーパーコンピューターの富嶽が、マスクの効果についての新たな研究結果を出したので、それについて触れて行きたいと思います。
以前のおさらいも兼ねつつ、最新情報をまとめて行きます。
マスクをしないで、歩きながら、会話をした場合
以前、マスクをしないで会話をした場合では、飛沫は1.5メートル飛ぶとシミュレーションされています。
今回、そこからさらに踏み込んだのは、マスクをせずに歩きながら、会話をした場合です。
声を発する対象が動いている状態、どれほど飛沫が飛ぶのか、ということです。
この時、飛沫は後ろに集中していることが分かったのです。
さらに、走っている場合は、後ろ側3m程度まで、その人の飛沫が到達していることも分かりましたが、これはあくまでも走ってる人からの飛沫が、3m程度飛ぶことが分かった、という事だけです。
自分も同じような速さで、距離も近いところで付いていくと、感染リスクはありますが、3メートル程度距離を開けていれば、同じタイミングでジョギングをしても問題無いという事です。
また、自分はただ歩いているだけとか立ち止まっている時、ジョギングしている人が一瞬すれ違っても、リスクはほとんどなく、体に飛沫がついて危ない、という事はありません。
ただし会話をする場合は、リスクは当然ありますので、必ずマスクをつけてください。
スパコンが出した、二重マスクの効果
以前の配信で、二重マスクにするとリスクはより低くなる、といったニュースについて取り上げたと思います。
この二重マスクについても、スパコンの富嶽でシミュレーションがされました。
不織布マスク1枚をそのまま付けた場合、不織布マスク1枚を”きちんとフィットさせて”つけた場合、そして不織布マスクの上にウレタンマスクをした場合、の3パターンでのシミュレーションです。
まず最初の、そのままつけた場合ですが、これは隙間が空いている付け方で、これでは不織布マスクであっても、飛沫を69%しかカットできないことが分かりました。
次に、不織布マスクを正確に、きちんと顔にフィットさせてつけた場合は、81%カットで、最後に不織布マスクの上にウレタンマスクをつけた場合、89%の飛沫をカットできた、ということが分かりました。
確かに、不織布マスクとウレタンマスクを同時に使うのが、一番飛沫を減らした結果になりましたが、それでも8%程度しか変わりません。
一方で、不織布マスク1枚でも、付け方一つ気を付けるだけで、10%強もの違いが出ますので、費用対効果を考えると、不織布マスクをしっかりとフィットさせて使うことの方が大切と言えます。
不織布マスクの付け方
どのようにするのが良い付け方になるのか、という事ですが、これは以前のマスクの回でも何度か触れております。
まず大切なのが、不織布マスクの上部にある針金をきちんと鼻に押し当てて、空気が漏れないようにすることです。
この時、マスクの針金部分を外側に折り曲げて、それから鼻の頭に押し当てて曲げると、フィットしやすくなるのでおすすめです。
そしてもう一つ、アゴまできちんとマスクを広げて、伸ばしてつけるようにしてください。
口全体を隙間なく覆うように、付けることで、より効果は高まります。
ちょっとした工夫と心掛けさえあれば、二重にマスクをつける必要はありませんので、試してみて下さい。
マスク会食は大切
最後に、これまでの配信の繰り返しにもなりますが、会食の際にはやはり、マスクは大切です。
ただし、最近の研究で、簡易的な透明のマウスシールドでも飛沫の20%程度であれば防御できることが分かりました。
そして併せて、マウスシールドでは飛沫が前ではなく上に向かって飛ぶことが分かりました。
つまり料理に入る飛沫の量が大きく抑えられるため、感染リスクがある程度下がる、という事です。
とは言え、そのマウスシールドを用意することを考えたら、結局コストはかかる上に、もっと言うとマウスシールドではなく、話すときだけハンカチやタオルで口元を覆う、というだけでも充分効果があると思います。
吸排気口をきちんと掃除する
これまで基本的には、お客さん側の感染対策について触れてきましたが、飲食店側、お店側としては、換気システムがきちんと働いているかを確認する必要があります。
例えば換気システムやエアコンがきちんと働いているかの確認はもちろんですが、給排気口の汚れはどうか、何かの物でふさいでいないかをしっかりと見ておいてください。
また、最近は換気型エアコンと言い、単に冷たい風を送るだけではなく、外気を取り入れて、室内の空気をかき混ぜるエアコンが登場してきておりますので、こうしたものを活用するのももちろんおすすめです。
エアコンや換気システムが不十分な施設では、厨房の換気扇をつけておくだけでも充分換気になります。
マスクや手洗い、各部の消毒に加えて、換気も欠かさず、忘れないで行っていきましょう。