Voicy更新しましたっ!
今回は、今一度知っておきたい、インフルエンザとcovid-19の見分け方について
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インフルエンザとcovid-19の違いのあれこれ
クリスマスを終え、今年も残すところ後わずかとなりました。
依然としてcovid-19の感染力は強く、さらにここから一層寒さが厳しい季節を迎えます。
covid-19がない例年であれば、この時期一番流行っていたのが「インフルエンザ」です。
今回はインフルエンザとcovid-19の違い、見分け方について今一度まとめて行きたいと思います。
どちらも危険なウイルスですので、決して油断せずに、引き続き感染対策をして行ってください。
潜伏期間・無症状感染の違い
まず、両者の大きな違いの一つが「潜伏期間」です。潜伏期間がcovid-19の方が長く、感染者のうち全体の6割ほどが無症状という特徴があります。
そして、既報通り、covid-19は無症状でも感染力があって、他人に感染させてしまう危険を持っています。
一方のインフルエンザの場合は潜伏期間が短く、感染した場合にはすぐに発熱の症状が現れます。
その分、covid-19のような無症状感染は、インフルエンザにおいては全体の1割ほどと、非常に少ない特徴があります。
これは元々インフルエンザは、症状が現れてからしか、感染力が生まれないためです。
この違いが大きな特徴ですが、これらは言い換えれば、自分では感染しているか分からない、という状態なので、見分けるのは正直に言うと不可能です。
症状はどちらもほぼ同じ
インフルエンザとcovid-19はどちらも同じウイルス性の病気で、症状が非常によく似ています。
咳や喉の痛み、発熱、体のだるさと言った症状が主ですが、インフルエンザの場合は、鼻水の症状が起こり得ます。
covid-19では鼻水の症状はほとんどなく、割合で言うと10%以下と言われていますが、完全に見分けられるということはありません。
逆にcovid-19で有名なのが、味やにおいが分からなくなる、味覚障害や嗅覚障害の症状です。ただ、先述のように無症状感染の可能性もある上に、これがあるからと言ってcovid-19に感染したとは限りません。
医師はどうやって見分けているのか
検査をする前、診察の段階で、お医者さんは両者を見分けられているのか、という事ですが、実はそれもほぼ出来ません。
どのように見分けるかというと、患者さん本人からの「聞き取り」と「患者さんの地域の感染状況の確認」をします。
症状についてはもちろんですが、例えばその患者さんの住まいの地域の感染状況、行動歴についてを確認します。
この住まいの地域とは、患者さんの県や市単位ではなく、もっと細かく区切った地区ごとに、感染状況を確認します。
これはcovid-19、インフルエンザ、どちらも同じ体制で行っていますので、例年でたまにニュースになる「インフルエンザの流行」の時も同様に行っています。
今年であれば、現在その地区でインフルエンザの方が流行っていればインフルエンザの可能性がある、covid-19の感染者数が増えていればcovid-19の可能性がある、もし両方ともそれほど流行っていなければただの風邪、という風に推測ができます。
この情報に加えて、患者さん本人や同居する家族、職場で良く接する人の行動もある程度詳しく聞くことで、どちらの可能性が高いのかを判断していきます。
例えば、流行が激しい地域に2週間以内に行って、大人数で会食をしていたらリスクが高い行動となり、そこで感染した可能性が高いと考えられます。
リスクが高い行動を患者さん本人がしていなくとも、患者さんの身近な人がしていれば、濃厚接触者となり、感染する危険がある、という事です。
こうしたことをお医者さんが聞き取りします。
インフルエンザとcovid-19に、同時にかかる?
最後に、以前も少し触れましたが、インフルエンザとcovid-19に同時に感染する可能性についてですが、これは実際にそういった患者さんの報告もあるので、起こり得ることと思います。
なぜ、両方感染したことが分かったのかですが、これは推測ですが単純に、インフルエンザなのかcovid-19なのか分からなかったため、両方の検査をしたところ両方とも陽性が出たため、だと思います。
聞き取りや地域の感染状況を確認しても、なかなか判断がつかないという時も当然ありますので、そのときは両方検査をすることはあります。
なのでやはり、確実に見分けるという事はできません。
さらに言ってしまうと、各種検査の精度も、100%ではありません。
とにかく大切なのは、感染しないように、手洗いを徹底して会話の時はマスクをする、人との距離をとる、3密を避けるといったことを、しっかりと徹底してください。