年末年始の体調不良!どうしたらよい?#477

Voicy更新しましたっ!

今回は、コロナ禍の今年こそ注意したい、年末年始の体調管理について

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年末年始に気を付けたいこと

大変な1年となった2020年最後の更新は、今こそ知っておきたい体調不良の際のお話です。

万が一体調を崩してしまったときにはどうするか、相談の窓口等、是非覚えておきたいことをいくつかお伝えしていきたいと思います。

 

年末年始に病院にかかりたいとき

まず、基本的に31日から3が日あたりまで、医療機関は基本的には休んでいるところが大半です。

これは地域の基幹病院であっても同じで、診療を完全に停止しているところも多いです。

ですが、中には受け付けているところもあるので、まずはインターネットで検索してみるのが確実です。

自治体の名前に加えて、休日診療、とか、年末年始 診療、と言ったワードで検索してみると、営業しているところがおそらく出てくると思います。

土日祝日も診ている病院は輪番制と言い、内科や外科系、小児科が多い傾向です。

もし仕事など、何らかの都合で夜に行きたい場合は、時間帯の確認も忘れずに、夜間診療を受け付けているかをきちんと見ておいてください。

場所、時間、科目を見て、良いところが見つかった時は、出来れば行く前に電話で連絡した方が確実で、スムーズに受診できると思います。

 

発熱の場合は発熱相談センターへ相談

そして、今年最も重大な「コロナ禍」と「covid-19」ですが、もしこれからの年末年始で発熱の症状があった場合、おそらく夜間、休日診療をしている医療機関では受け入れてくれないと思います。

発熱の症状がある時は、医療機関ではなく「発熱相談センター」へ相談してください。

これは各自治体、24時間対応で年末年始も変わらず受け付けているので、発熱の場合はまずそこに電話をして、そこから病院へつないでもらうか、場合によっては自宅で安静するようにという指示が出されます。

症状によっては、自宅でじっと安静しているのも辛いものもあると思います。

そのときはドラッグストアや薬局を活用してみてください。

こちらも同じように、夜間や休日にやっている薬局を検索してみると、おそらくいくつかは出てくると思います。

特にドラッグストアには、薬剤師と登録販売者の二つの資格を持っている方がいて、夜までやっているところも多いので、そう言ったところに相談しに行くのもおすすめです。

 

救急車を呼ぶとき

救急車の呼び方、呼ぶ基準についてですが、以前のアーカイブでも触れたと思いますが、呼吸がおかしい、息苦しい、胸やおなかが強烈に痛いとき、けいれんを伴う発熱の時は必ず救急車を呼んでください。

あとは大きな出血を伴う怪我、やけど、吐血がある場合も急を要するので、救急車が必要です。

また、頭を打ってからしばらくしてから痛みが強くなってきたとか、吐き気が出たと言うような、発生直後ではない場合も必要です。

そして、急にろれつが回らなくなった、手足の動きがおかしい、といった場合も一刻を争う事態ですので、救急車を呼んでください。

 

救急の相談は「救急相談安心センター」へ

救急車を使うか判断がつかない場合は、「#7119」に電話をしてみてください。

#7119は自治体が設けた「救急相談安心センター」という窓口のことで、看護師など医療関係者が24時間体制で待機していて、場合によってはそこから直接救急車に繋がる専門のセンターです。

ただ、#7119は実施している自治体が限られており、県内全域で行っているところは宮城、茨城、埼玉、東京、新潟、大阪、奈良、鳥取、山口、福岡の10都府県、市内で実施しているのが札幌市(他、北海道内の一部)、横浜市、神戸市、田辺市、広島市の5つの地域となっており、一部のところでは救急相談安心センターそのものが無いところもあります。

なので、お住いの自治体にそういったセンターが無い場合にも、ドラッグストアや薬局に、電話で相談してみてください。

そうすると、電話を受けた薬剤師や登録販売者が、店内にあるお薬で対処できるか、もしくはすぐに救急車を呼んだ方が良い、という風に判断ができます。

ちなみに自治体によっては、AIによる救急相談で、設問に答えて行くと救急車が必要かどうか判断できる、という体制を整えているところもありますので、是非今から調べておきましょう。

そして最後に、近年の重大な問題となっているのが、救急車の適正利用です。

緊急性のない軽い怪我、風邪の症状で救急車を呼ぶのは辞めてください。

実は救急車を使ったからといって、早く診療してもらえるという事はありません。緊急性が無いと判断された場合は、普通に他の患者さんの後に回されます。

また、通院の際に救急車を使うというケースも実際に起っています。そのようなことでは絶対に救急車を使わないでください。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属