Voicy更新しましたっ!
今回はインフルエンザともう一つ気を付けたい、ノロウイルスについて
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冬こそ感染症対策を
しばらくストレスや心の不調についての回が続きましたが、今回は久々にcovid-19、ウイルスについてのお話です。
冬を迎えるにつれて、世界的にもcovid-19が再流行し始め、東京で200人越えや北海道で過去最高を連日更新するなど、ウイルスの活動がどんどん活発になって来ています。
さらに、go toキャンペーン等で、「そろそろ大丈夫かも」、という意識が徐々に広まりつつあります。
何度もお伝えしているように、インフルエンザやノロウイルスは冬にシーズンを迎えるウイルスで、そもそもウイルスは寒い時期が一番活発になります。
そしてそれは新型コロナウイルス、covid-19も当然同様です。
なので冬こそ、今までよりも一層、入念な感染対策をしてください。
11月後半から12月はノロウイルスが猛威をふるう
このことを一番に踏まえて、ノロウイルスのお話に入ります。
ノロウイルスは夏場にもあるもので、カキのような二枚貝による食中毒は有名ですが、冬場は11月後半から12月にかけての時期が特に危険です。
鳴りを潜めていたところから、徐々に活発になるタイミングですので、気を抜いて対策がおろそかになってしまい、感染する、と言う流れです。
ノロウイルスについては266回でもお話していますので、そちらも併せてご覧いただければと思います。
ノロウイルスの症状のおさらい
症状を簡単におさらいすると、非常に強い嘔吐と下痢が主な症状で、重度の場合であっても命にかかわることはほとんどないのが特徴です。
体内に入ってから発症するまでも早く、大半の場合では24時間以内に発症して、3日以内ぐらいでウイルスが体から無くなることで、治ります。
ただし、無くなると言っても、それはウイルスが体から出切った状態の事です。
嘔吐や下痢は、ウイルスをとにかく体内から出すための反応であり、唯一の手段です。
なので、それに抗わずにウイルスを体から出し切らない限り、吐き気、下痢の症状は治りません。
簡単に言えば、治すためには吐き続ける、下痢を出し続けるしかない、という意味です。
水分とミネラルを補給し続ける
そして、吐いたり下痢を出すためには、元となる成分を取り入れる必要があります。
取り入れなければ、体から水分がどんどん失われ、脱水症状を起こしてしまい、これによって命の危険が迫ることになります。
ノロウイルスにかかった時に一番役立つのが、経口補水液です。
熱中症の時に頻繁に出てくるもので、市販ではos-1が有名で、voicyでも何度も出てきていますが、こうした経口補水液はノロウイルスのような重度な胃腸炎の時に非常に便利です。
これをキャップに1杯分、15分に1回ほどのペースで飲むと、水分とミネラルが着実に体内に入って行くので、脱水症状を防げます。
もし、ペットボトルキャップ1杯分も受け付けないほど吐き気が強い場合は、病院で点滴を使う必要があるので、早めに相談してください。
食事に気を付けて、ノロウイルス対策を
ノロウイルスは感染力が強いウイルスとして有名で、体の中にわずか数個だけでも入ってしまうと、それで重い吐き気、下痢の症状が現れてしまいます。
なのでとにかく体に入れない、食べないようにすることが一番の対策になります。
そしてそれは、言うまでもなく、汚れた手で物を食べずに、しっかりと石鹸やハンドソープで手洗いをしてから食べる、きれいな食器を使って食べる、ということに尽きます。
手洗いが重要なのはcovid-19も同様ですが、covid-19は飛沫による人から人への感染も強いため、どちらかと言うと距離を取るとか、マスクをつけることが大切です。
ノロウイルスは食べる時に感染することが大半なので、汚れたままの手で食事をする、体内に取り入れるのが危険なため、手洗いを含め、食事に関して特に注意するようにしてください。
ノロウイルスにはアルコールが効かない
こちらも以前の回で触れておりますが、ノロウイルスにはアルコールは効きません。
厳密に言うと少しは効きますが、前述したように感染力が強く、数個だけでも生きて体内に入ってしまうと、そこから発症するので、アルコールで完全に対策することは出来ません。
なので、ノロウイルスの感染対策には、ノロウイルスにも効くと書いてある消毒液を使うようにしてください。
手洗い以外だと、トイレの水を流すときにはフタをしめるとか、食べ物をきちんと加熱する、生食用のものを食べる時はきちんと処理されているか、消費期限は大丈夫かを確認するのも、効果的な対策になります。
また、食べる直前にもう一度手洗い、消毒をするのももちろんおすすめです。
そしてこちらも度々触れていますが、食事前に食卓テーブルを拭くとか、万が一吐いてしまった汚物を掃除するときに便利なのが、次亜塩素酸ナトリウムです。
covid-19対策でも何度も出てきた、薄めたキッチンハイターです。
500ミリリットルのペットボトルに、キャップ1杯のキッチンハイターを入れて混ぜるだけで出来ますので、テーブルを拭いたりトイレ掃除の際に使ってみてください。
汚物を掃除するときは、汚物の上に直接新聞紙などを載せて、その上に液をゆっくりかけて、周りに飛び散らないように丁寧に掃除してください。
飛び散ってしまい、その部分がそのまま乾燥すると、ノロウイルスが生きたまま周りに飛んでいくので、感染のリスクが飛躍的に高まります。
なので、飛び散らせないように静かに、次亜塩素酸ナトリウムをかけて、新聞紙ごとくるんで捨ててください。
次亜塩素酸水ではなく、次亜塩素酸ナトリウムですので、間違えないようにしてください。