Voicy更新しましたっ!
今回は今から知っておきたい疲労回復のお話
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梅雨&自粛明けに効く疲労回復
今回は頂いたコメントから、疲労回復のお話です。
不要不急の外出を控えるように、という自粛要請が2か月近くあり、在宅勤務の方も非常に多い今年、運動と疲労回復はなかなか重い問題になると思います
そこで、今から知っておきたい疲労回復方法について、自分の実例も基にいくつかご紹介していきたいと思います。
運動量が落ちると
まず始めにいきなりですが、人の体は、筋肉の収縮によって血液が動いている部分もあります。
例えば、以前触れたリンパはゆっくりと体内を流れているとか、端から心臓に帰ってくる静脈は、それだけだと勢いが弱く、心臓に帰るのが難しく、筋肉の動きの助けも得ます。
自粛や在宅勤務で体を動かす頻度、量が低下するということは、こうした働きが低下するということに直結するのです。
結果的に、隅々まで栄養や酸素が行き渡らない、老廃物が流れないことになり、だるさと疲れがほとんど取れないということになります。
もう一つ、低気圧の影響によるだるさも存在します。これは筋肉よりも、自律神経の方に関わってくる要素です。
以前、421回の自律神経の回や221回の梅雨の回でも触れましたが、平たく言うと梅雨の低気圧の時、副交感神経という体をリラックスさせる神経が活発になってしまい、体が無理に休もうとしてしまい、体を動かすのがつらくなる、という仕組みです。
そしてこれは、運動量の低下と梅雨による自律神経の不調の両方とも、のしかかる可能性があります。
だるい時こそ体を動かす
この季節特有のだるさ、疲れの回復に一番良いのは「運動」です。
その前に休んだり食事するのは?、と思われそうですが、実は体を動かす機会が減ったのであれば、動きを増やした方が疲れが取れやすいのです。
スポーツ選手、アスリートの方で少し話題になっているのが「アクティブレスト」というものです。
最初に書いたように、リンパは筋肉の収縮によって流れが促されますので、思い切って体を動かしてみると、すっきりすることがあります。
この運動は、ひとまず筋肉が動けば充分ですので、本当に何でも構いません。
普段の動きの量は人それぞれですので、質もそれぞれ自分で決めて大丈夫ですが、目安としては10分程度だと非常に効果的です。
1日10分ほど歩くとか、階段を使うとかでも充分です。自分はエアロバイクを漕いでいます。
もし、10分でも5分でも、1分たりとも運動が嫌いとか、つらいという時は、お風呂の入り方に注目してみてください。
温かいお風呂と冷たいシャワーの交代浴
交代浴とは、まず普通にお風呂に入って、3分ほど浸かったあと、水のシャワーで30秒から1分ほど体を冷やします。
そしてまた3分お風呂に入ってから、水のシャワーと、これを3回から5回ほど繰り返します。これで血管が一気に刺激されて血液の流れが良くなります。
ただ、年齢が高い方や循環器系の持病がある方は、心臓に負担がかかるので、その場合は全身に冷たいシャワーをかけるのではなく、手のひらの一部とか、足先の一部だけという風にして負担を減らすのも効果があります。
日光を浴びて交感神経を活発にさせる
そして有名ですが、日光を浴びて自律神経の交感神経を刺激するのも大切です。
今の時期だと曇り空で日光が入らないように思えますが、紫外線は出ており、日光の成分は体にあたるので、曇り空であっても、起きてすぐにカーテンを開けて外を見るのはおすすめです。
あと、あまり知られていないかもしれませんが、起きてすぐに、一番好きなことをする、と言うのも自律神経を刺激して、良い効果が出ます。
起きてすぐやることで、自分のテンションが上がる感じで、だるさが無くなっていきます。
肝臓の働きが落ちている可能性も
食事としては、ビタミンB1の不足によることが多いので、豚肉やニンニクが効果的です。梅雨だる対策の食事として、223回の配信にてご紹介しているので、食事については是非そちらを参考にしてみてください。
こうしたことを組み合わせて、梅雨、初夏を乗り切っていければと思いますが、もし万が一、色んな対策をしても全く変わらず、心当たりも無いのに日に日にだるさや疲れが増してきている、という時は肝臓にトラブルが起きている恐れがあります。
どうにも体調がおかしいという時は、遠慮せずにお医者さんに診てもらってください。