虫やクラゲに刺されたときには・・・#239

Voicy更新しましたっ!

今回は夏場に多い虫さされや、お盆以降に増えるクラゲに刺された場合について。

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山で虫に刺されたら・海でクラゲに刺されたら

海遊び、山遊び、どちらも危険がつきものですが、中でも大変なのが虫やクラゲなどでの怪我だと思います。

共通しているのが「かゆくてもかいたら駄目」ということです。かいてしまうと皮膚に傷になってしまい、雑菌が入って重症化するとか、治りが遅くなるとか傷跡になる、などがあるためです。刺されてしまったら、まずはかかないことを覚えておいてください。

とにかく「冷やす」ことを第一に

とにかく最初は「冷やす」ことがベストです。

冷やすことで、痛みやかゆみを伝える神経の働きが弱くなり、かゆみが感じにくくなります。それから、炎症止め、化膿止めの軟膏を塗ると、ほとんどの場合であれば大丈夫です。

ただ、血を吸うブヨのような、蚊の種類の虫などには毒があるので、市販のポイズンリムーバーという、毒を吸い出す器具を使って毒を吸い出してください。

無い場合は指で押し出したり、クレジットカードのような硬いカードを使って強く押してみると、意外に出ていくので、試してみてください。

たまに映画などで自分の口で人工呼吸みたいに吸いついて、つばと一緒に吐き出すということがありますが、歯茎など口の中の粘膜から感染する恐れがあるので、絶対にやめてください。

スズメバチはすぐに病院へ

ただし、蜂の種類に刺された場合は、早めに病院に行ってください。

特にスズメバチは夏には意外に多いので、山の中で遊ぶ場合は特に注意が必要です。

蜂は毒針が皮膚に残ることがあります。これを抜ければ一先ずは安心ですが、非常に難しく、普通に手などでやると逆に押し込んでしまう可能性があります。ピンセットでしっかりと見ながら抜く必要があるので、かなり大変です。

さらに、蜂の毒は強いアレルギーを起こすことがあり、いわゆるアナフィラキシーショックの原因になります。

もし刺されてから5分、10分程度で息苦しさを感じたり、突然のどがかゆくなるとか、いがらっぽさを感じたら、すぐに救急車を呼んで大丈夫です。

ダニも皮膚科へ

また、山の中にはダニもいます。

ダニが皮膚に吸い付いたとき、無理やり取ろうとすると頭だけが残る、ことがあります。この場合も皮膚科などの病院に行って取ってもらってください。

ついたままで気持ち悪いのはわかりますが、そのまま触らずにお医者さんに診てもらってください。

泳いでいるときに「痛いな」と思ったら上がって傷を見てみる

続いてクラゲですが、まず少しでも「何か痛いな」と感じたらすぐに海から上がってください。

そして痛い部分を見てみて、「刺胞(しほう)」という胞子があれば、その中に毒針が入っているので、触らずに「海水」で洗ってください。

もし、刺胞から出た毒針が刺さっていれば、それをピンセットなどで抜いてください。非常に小さいものもあるため、場合によっては見えないものもあります。

つまり思っている以上にたくさん刺さっている、可能性があるので、必ず必要以上に触らずに、海水につけて洗ってください。

真水で洗うと、刺激となって毒針が出てしまい、新たに皮膚に直接刺さる危険があります。

洗った後は、同じように炎症や化膿止めの軟膏を塗ってください。

ただ、クラゲでもアナフィラキシーショックの可能性はありますので、もし先程の蜂のような症状が現れたら、同じように救急車を呼んでください。

クラゲの場合は、およそ30分ぐらいは様子を見てみてください。

コールドスプレー・虫よけスプレーが便利

これらのような虫、クラゲ対策には「コールドスプレー」が非常に便利です。

特に、山遊びでは冷やすものがほとんどない状態です。

海だと、海の家などに駆け込んだりできますが、ご家族数人で山に入って遊ぶとなると、冷やすのに使えるものはあまりありません。

コールドスプレーがあると、虫刺されの応急処置や熱中症対策もできるうえ、それほどかさばらないのでとっても便利です。

ポイントは虫刺されの箇所に直接噴射しないで、服の上など、1枚布を置いて、その上からスプレーして冷やしてください。

塗り薬だと、ステロイドと化膿止めが入った軟膏を

塗り薬はステロイドと化膿止めが入ったものが最適です。市販のものだとテラコートリル軟膏がおすすめです。

これは炎症・化膿止めに最適で、持ち運びもしやすいので、使ってみてください。

ダニにはディート入りのものを

ダニの対策としては、「ディート」という虫よけ剤が入ったものがおすすめです。

ディートは危険という方も中にはいますが、アメリカでは生後2か月ぐらいからであれば問題なく使える、とされており、基本的に日本よりも基準厳しい事が多いアメリカでそう発表されているので、安全と考えて大丈夫です。

お子さんと山、海で遊ぶときは、このような虫対策を万全にしていきましょう。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属