夏風邪には医者いらず?!#230

Voicy更新しましたっ!

今回は夏風邪って冬の風邪とは何が違うの?って言うことを簡単に話してみます。

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夏風邪と冬の風邪

夏風邪と冬の風邪の違いは、ウイルスの違いが大きいのと、感染経路に違いがあります。

今回はこれからの季節注意が必要な「夏風邪」に関してです。

夏と冬に流行するウイルスが違う

一番の違いは、ウイルスにあると思います。

よく冬の風邪は乾燥するので鼻水やくしゃみ、のどの痛み、せきなどが多いと思います。例えばインフルエンザも粘膜から感染するウイルスで、そういったところに強く影響が出ます。

しかし一方で、夏の風邪は熱が出ておなかを壊すなどが多いと思います。

もちろん時期問わず、どちらも感染して発症する可能性はありますが、基本的に夏に流行るもの、冬に流行るものにはこうした違いがあります。

ウイルスの感染経路にも違いが

もう一点が、風邪の菌の感染経路が、冬と夏で違いがあります。

夏風邪の菌は、冬のとは違い「高温多湿」を好み、接触感染が非常に多いです。

お子さんがいる家庭などではよくご存知かと思いますが、フェイスタオル、バスタオルの使い回しで感染して、風邪をひくとか、プール熱というものです。

バスタオルやフェイスタオルと言った物を何人かで使いまわしてしまうと、雑菌が繁殖して風邪を引く、のは夏ならではの感染経路です。

もちろん冬にもこうしたことはありますが、冬はこれに加えて鼻水やくしゃみと言った症状が出やすいため、飛沫感染の可能性が高まります

それぞれでこうした違いがあります。

予防方法は冬も夏も同じ

夏風邪の予防方法は、冬と同じと考えてください。

うがい手洗いを入念にすることが一番ですが、何度かおすすめしているように手洗いはアルコール消毒で、うがいはお水で、がベストな予防法です。

夏は冷たいお茶、冬は温かいお茶でカテキンを補給しておくと、なお良いです。

目からの感染には注意

ただし、夏風邪のポイントが「目から感染する」というものです。

プールや海に入ったりはもちろんですが、それ以外でも接触感染をする可能性があるため、例えばタオルを触った目で目をこすってしまう、ふと目を触ってしまうなどがあると、それが夏風邪の原因になる、ということがあります。

なので、家に帰ってきたときに目薬を両方に一滴ずつさして、ウイルスを洗い流すことをしてみてください。目薬の種類は何でも大丈夫です。

夏は免疫力が落ちやすい

最後に、夏は夏バテという言葉もあるように、暑さで体力が落ち、免疫力が低下する季節でもあるので、そもそもの免疫力を高めるようにするのも、予防につながります。

栄養と睡眠をしっかりと取って、水分をこまめにとることを、忘れないで行いましょう。

ただし、食欲がないときに無理に食べるのは、逆に負担になるので、そういった場合は水分だけで良いので、少しずつ取るようにしてください。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属