Voicy更新しましたっ!
今回は、脱水症・熱中症・熱射病の違いについて。
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脱水症・熱射病とは
前回熱中症についてのことでしたが、「熱射病」「脱水症」という症状も聞いたことがあると思います。
たまに、そういったものを総称して「熱中症」とも言われがちですが、それぞれ違いがあります。今回はそれらについてまとめてご紹介していきたいと思います。
脱水症は体から水分、ミネラルが大きく奪われた状態
まず脱水症ですが、これは文字通り体から水分が無い、脱水症状を引き起こしている状態です。
脱水症状とは、暑い日に汗をたくさんかいたから、という原因に限ったことではない、ということです。
例えば胃腸炎でおなかが下って、さらに嘔吐もしてしまった状態で脱水症状になれば、胃腸炎による脱水症、ノロウイルスであればノロウイルスによる脱水症、という風に言われます。
熱中症においては、熱中症の前段階で脱水症になる、という認識が正しいと思って頂ければ大丈夫です。
熱射病は、熱中症がさらに進んだ状態
もう一つ、熱射病というものがありますが、これは熱中症が最も重度になった状態で起こる病です。
熱中症は3段階に分かれており、初期症状としてめまい、立ちくらみ、足がつるとかこむら返りなどがあります。ちなみに、この状態にプラスして、大量に汗をかいていれば、まだ初期症状と言えます。
その次に筋肉のけいれんや、意識がもうろうとしてくる、集中力や判断力が明らかにおかしい、というようなことが起きます。
こうなると、自分から水分補給をしようとしてもうまく飲めない、などが起きる可能性もあるので、場合によっては救急車が必要な事態になります。
ここからさらに進んだ、3段階目が熱射病となります。
体温は40度を超え、体温調節が自力では完全にできなくなり、汗も出ていない、というような状態です。
この状態が熱射病です。一番危険で、一刻を争う状態と考えてください。
やはり「脱水しない」ことが大切
ですので、水分補給をこまめに、と色々なところで言われるように、「脱水症」を起こさない、ことが一番必要です。
特に夏場注意したいのが、お酒の飲みすぎによる熱中症です。
例えばビアガーデンでビールをたくさん飲む、というのは、以前アルコールが水分補給にならないとお話したように、アルコールの分解に水分を大量に使うため、体内の水分がどんどん失われていきます。
なので、こちらも以前ご紹介したように、チェイサーなど一緒にお水を飲んで、水分補給をしながら、お酒を楽しむなどの対策をしてください。
ミネラルの補給も必要
また、水分と一緒にミネラルも失われるため、やっぱりスポーツドリンクや経口補水液と言ったものが便利です。
ただ、経口補水液は特に吸収率が高いうえ、塩分も非常に高いので、普段から飲むのは辞めてください。暑い時とか、嘔吐してしまって水分が失われている、と感じるときだけ飲むようにしてください。