Voicy更新しました!
今回は山口メンバーのアルコール問題に関して。
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アルコール依存とは
TOKIOの山口さんが「アルコール」の問題で通院する、というニュースがありました。
現在、日本でアルコール依存症の疑いがある「予備軍」となっている方は400万人を超えています。
アルコールは気分を良くすることからも、非常に中毒性が高い成分です。
お酒を飲むことを、家庭や仕事よりも優先させ、生活が破綻する、というような状態を、アルコール依存症と言います。
20歳以上の大人であれば、身近にどこでも買えるのがアルコールなので、依存症になるリスクも高いといえます。
お酒を「コントロール」できないということ
依存症とは、平たく言えば自分の意志でコントロールできない、と言う状態です。
お酒を飲むと一時は気分が良くなって、落ち着きますが、時間がたつと逆に気分が悪くなって、良い効果が切れたかのようにお酒を欲してしまい、またすぐ飲んでしまう、というような形です。
お酒を飲んでしばらく経つと、手が震える、眠れない、落ち着かなくなる、そしてそれを抑えるためにまた飲む、というのは、完全にアルコール依存症の症状です。
また、「飲み続けると命にかかわる」と医者や家族からきつく言われているのに、自分で分かっていても飲んでしまう、というのも依存症であるといえます。
アルコール依存症の治療は「最初」が一番難しい
れっきとした病ですので、治療が必要ですが、厄介なのが「本人は自覚がない」という事がほとんど、という点です。
それもそのはず、本人は単に「お酒が好きだから飲んでる」からです。そして「自分は依存症ではない」と思い込みます。
この認識を治さないと、治療をし始めて禁酒しても、またあっという間に飲んでしまい、治療にならないのです。
アルコール依存症の治療は、最初に行うこの部分こそ最も難しいです。
「自分は治療が必要で、お酒を断つ必要がある」と認識して、その上で禁酒をはじめとしたアルコール依存症の治療を進めていく、ということです。
入院してアルコールを解毒・退院後にはアフターフォローも必要
具体的な治療法としては、まずアルコールを体から完全に抜く、と言う必要があります。およそ2週間から4週間ほどかけて、アルコールを抜いていき、アルコールを使わずとも、通常の日常生活を送れるように、リハビリを始めて行きます。
ある程度入院、リハビリをしたら退院となりますが、その後も家族のケア、支えによる「アフターフォロー」が必要です。
入院中は抗酒薬という、お酒を飲むと気分が悪くなる、悪酔いしたような感覚になる薬を使って治療していき、通常はこれが効くので断酒に大きく前進しますが、それがあっても家に帰ってから再び飲むようになってしまい、元通りということもあります。
退院後、家族や友人など周りの人のフォローが無ければ、すぐに再発するのが恐ろしいところです。
早期発見・早期治療がベストだが、非常に難しいのが現実
がんをはじめとした様々な病において「早期発見・早期治療が良い」とされていますが、このアルコール依存症でも同じです。
家族など周りの方が早いうちに気付いて、早いうちに治療することで、体へのダメージや治療のコストも軽いもので済みます。
しかし、先述したように本人がそれを認めることが大前提であるため、早期治療と言うのは非常にハードルが高い、という現実があります。
相談は「精神保健福祉センター」がおすすめ
周りの方で、もしアルコール依存症の疑いがある、治療をした方が良いのではと思われる方がいる場合は、精神保健福祉センターという場所への相談がおすすめです。
そこは電話での相談を受け付けているので、まず不安があるというときは、一度電話をしてみてください。本格的な相談になる場合は、来所の必要がありますが、もちろんその予約も電話で可能です。
また、アルコール依存症専門の医療機関、クリニックもあるので、心当たりがあれば早めに、そういったところへ相談してみてください。