風邪を治すために
先日、久しぶりに風邪を引いてしまい、今治している最中です。
風邪といえば一般的な病気ですが、実は医学的には風邪、という病名は存在しません。
今回は久々に、風邪そのものについて、ご紹介していきます。
風邪を治すためには初期対応が肝心
風邪とは、簡単にいうと主に上気道、つまり喉や鼻の部分で、ウイルスによって炎症が起こっている状態のことを指します。
通常、ウイルスによる炎症は1週間から10日ほどで、体の免疫力によってウイルスへの抗体が出来、治っていきます。
症状としては、発症から2~3日目ほどがピークで、この時期に最もウイルスが体内で増殖しています。
風邪を引いても1日で回復したように感じることもあると思いますが、実は完全には体内からウイルスは消えていないことが多く、風邪をぶり返してしまうことがあるので、注意してください。
そして、風邪が治りかけの時期に無理をすると症状が悪化するのは有名かと思います。
例えば、最初は水っぽい鼻水が出ていたのが、黄色くなったり粘り気のあるものに変わるのは、体がウイルスと戦った証拠です。
また、だるさが残る場合も完全には治っていないサインです。
さらに厄介なのは咳の症状で、長引くと以前お伝えした咳喘息や、気管支炎のような慢性的な別の症状になることもありますので、もし咳が2週間以上続いている場合は、病院に行ってみてください。
風邪を早く治すためにすること
風邪はウイルスによるものですので、特効薬は無く、体の免疫力を強めるしかありません。
そして、免疫がウイルスと戦えるように、その力を最大限発揮するため必要なのは、十分な睡眠に尽きます。
テレビやスマホなどを見ずに、とにかく寝て、体力を無駄に消費しないように休めることが、風邪を治すために何よりも重要になります。
例えば食事も、水分補給だけは定期的に必要ですが。食欲がないと感じる場合は無理に食べる必要はありません。
食べる場合は消化の良いお粥や、柔らかく煮たうどんなどの温かい食事をとってください。
冷たいものを食べるのは、体が無駄に冷えてしまい、回復を遅らせる可能性があるため、避けるのをおすすめします。
市販薬やサプリメント、漢方薬を使うとき
最後にお薬についてですが、自分の症状に応じて、適宜市販薬やサプリメントを使うのは有効です。
例えば自分の場合だと、喉の痛みが初期症状なので、少しでも不安に感じたとき、風邪を引きそうと思った時は、こまめに喉スプレーをして、悪化しないように防ぐようにしています。
市販薬で言うと、アズレンというスプレーは、口に入ったときの味がマイルドで、使いやすいです。
そして栄養で言うと、やはりビタミンCは免疫細胞を刺激して、免疫力を高めてくれますので、普段からとっておきたいビタミンになります。
風邪の際に栄養ドリンクを飲む際は、カフェイン入りのものは避けて、体力回復に役立つものを使ってください。
漢方薬については、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は体のエネルギーを補う効果があり、人参養栄湯(にんじんようえいとう)は、咳の症状が長い時に、回復を助ける働きがあるので、おすすめです。