Voicy更新しましたっ!
今回は、ついに全国的に全面解除となった緊急事態宣言、まん延防止等重点措置について
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10月から全国で宣言解除
10月1日より、9つの都道府県で出ていた緊急事態宣言が全面解除となり、まん延防止等重点措置への移行も見送りとなりました。
これにより、数か月ぶりに緊急事態宣言もまん延防止等重点措置も無いという状態になりました。
現在は各自治体ごとでの対策に移行しており、東京都や北海道では飲食店の第三者認証制度がスタートしたり、茨城、静岡、滋賀では酒類の提供を伴う飲食店に縛りを設けないという地域もあります。
各自治体で様々な対策がありますが、今回は東京都の例を中心にお伝えしていきます。
10月24日まで「リバウンド防止措置期間」
宣言解除後の東京都が行う施策が「リバウンド防止措置期間」です。
この対策の大きな要素が飲食店の第三者認証です。
認証を受けた飲食店は21時までの営業で、酒類の提供は20時まででき、1グループは4人まで、5人以上はテーブルを分けるように、という風にルールが定められています。
認証を受けていない飲食店は20時までの営業で酒類の提供はできません。
他には、都道府県をまたぐ移動の際には基本的な感染対策を徹底する、外出時は少人数で混雑する時間帯を避ける、となっています。
また一方で、テレワーク推進で出勤7割削減や、大人数の集団での酒類を伴う飲食は控えるように、と緊急事態宣言中から緩和されずに引き続いて行う対策もあります。
確実に来る「第6波」
全国的に感染者数が右肩下がりになり、全面解除となりましたが、将来的には「第6波」は確実に来ます。
まず第一に、度々ニュースでも出てくる「人流」が宣言の解除により急増します。
宣言解除に伴って各地のホテル、宿泊施設の予約が急増したというニュースがありますが、人流が増えるということはどれだけ感染対策をしても、そもそも感染する機会が増えることになります。
つまり、人流が少ない今よりは確実に、感染者数が増えることが予想されます。
さらに、冬は換気がおろそかになりがちで乾燥しやすい季節な上に、デルタ株は1年前に流行った従来型に比べるとエアロゾル感染がしやすいため、感染しやすさで言えば去年よりも遥かにリスクがある状況と言えます。
波自体は一気に来るというよりも、だんだん大きくなっていくことが予想されます。
第一波から2,3,4,5と比べた時、感染者数のマックスの数値は回を重ねるごとに更新されていっています。
その中で、どこかのタイミングで「これはさすがに気を付けよう」と意識するタイミングがあると思います。
直近の第5波で言うと、東京都だけで5000人の感染者が確認された時期がありますが、この時はおそらく「医療のひっ迫も深刻」ということを多くの方が認識されたと思います。
つまりこれから先、これまで経験したのと同じ程度の感染者数では、その時と同じ程の危機感は持てない、という可能性が充分にあるのです。
これからも、これまでのように医療がひっ迫するのか
第6波は第5波よりも感染者数が増える可能性がある中で、医療体制も同じようにひっ迫するのか、ということですが、これは未知の部分がいくつもあります。
その最大の理由が「ワクチンの接種スピード」です。
現在、日本でのワクチン接種は極めて速く進んでおり、現在でも接種希望者が多数います。
他国ではワクチンの接種率が全人口の6割を超えたあたりから伸び悩む、ということがありますが、日本では1回目を終えた方が6割以上いるにもかかわらず、接種希望者がまだまだ居るという状況にあります。
もし第6波が来るのが、今から1か月か2か月程度先、ということを考えたら、接種率はおそらく7割を超えてくるレベルと思います。
ワクチンは重症化を防ぐのに効果的ですので、感染者数が増えても重症者の増加が緩やかであれば、医療資源はある程度守られます。
さらに、抗体カクテル療法も在宅でできる体制が徐々に整いつつあるため、今まで程の医療のひっ迫が起きない可能性は充分残っています。
ただし一方で、治療に用いるお薬、医薬品の確保という問題が残っています。
前回触れたアクテムラは今後不足する可能性が高く、現在でもデカドロンというステロイドのお薬が実際に入手困難になってきています。
代用としてプレドニゾロンというステロイドがありますが、量を消費する必要があり、使うのが難しくなってきています。
また、抗体カクテル療法に使うお薬も、全国的にまんべんなく行き渡るほど確保できているのかは、正直不透明と言えます。
宣言は解除となりましたが、デルタ株をはじめとしたcovid-19ウイルスは現在も活動を続けています。
これから冬を迎えるにあたって、一層しっかりと、感染対策を続けて行きましょう。