Voicy更新しましたっ!
今回は季節の変わり目の今こそ知っておきたい自律神経のお話
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様々な不調を及ぼす「自律神経の乱れ」
徐々に暑くなってきて、季節が夏に変わって行く中で、いまいち眠れないとか、妙に頭が痛い、肩がこると言った不調が出ることがあると思います。
これはおそらく、自律神経の乱れの可能性があります。
これまでも度々、不眠の回などで自律神経が登場していましたが、今回は自律神経そのものをフォーカスして、ご紹介していきます。
体内のすべてコントロールしている
自律神経は体内の環境を整えるのに働く神経ですが、これは具体的に言うと、体内にある全ての臓器の働き、血管、ホルモン類が出る分泌腺の加減など、体内のほとんどをコントロールしている、ということです。
心臓や腎臓肝臓など、体内の動きの全てをコントロールしています。
例えば、酸素を吸って吐くのを止めるのは、自分の意志で数十秒ほどできるかと思いますが、心臓を止めようとか、内臓の働きを一瞬止めよう、というのは自分の意志では出来ません。
また、食べたものを消化する、しない、と言った選択も、自分の意志と脳からの伝達では出来ません。
寝ている時に意識が無いのに、呼吸や心臓が止まっていないのも同様です。
平たく言えば、こう言った働き全てが、自律神経によって動いているということです。
交感神経と副交感神経
自律神経のお話で必ず出てくる、「交感神経」と「副交感神経」ですが、睡眠の回などで少し触れましたが、ざっくり言うと起きて活動するときに活発に働くのが交感神経で、リラックスするときや寝る時に活発になるのが副交感神経です。
この二つのことを自律神経と言い、必ずセットで働きます。しばしば、車のアクセルとブレーキの関係で例えられるかと思います。
両者とも全ての場所に繋がっていて、交感神経だけ繋がっている場所とか、副交感神経だけ繋がっている場所、というものは存在せず、必ず二つともつながっています。
心臓の例だと、激しい運動をしたら心臓を早く動かして、酸素をたくさん送りこもうとしますが、これは交感神経の働きです。
逆に、運動を止めて、心臓の働きが徐々に落ち着いてくるのは、副交感神経の働きです。
この働きがあることが、心臓に交感神経と副交感神経の両方が繋がって、働いている証となります。
こうしたことが、体内のあらゆる事象で起きているのです。
自律神経が乱れると
この二つの切り替えが上手く行かない、働きが鈍くなるのが、いわゆる「自律神経の乱れ」です。
自律神経が乱れることでどうなるのかは、実ははっきりとしたことはわかっていません。
どう言う事かと言うと、先述したように全身のありとあらゆる動きに、自律神経が関わっているので、同じように、乱れることで出てくる症状も非常に多岐にわたるのです。
体の不調だけではなく、精神的な不安感のような症状も、自律神経の乱れによって起こることがあります。
有名なのはタイトルにもあるように、眠りが浅くなるとか、頭痛、肩こり、手足のしびれ、前項の心臓への影響で言えば、動悸や不整脈も起こり得ます。
消化、胃腸で言えば胃酸が不必要に出すぎて胸焼けするとか、下痢、便秘を繰り返してしまうのもあります。
とても厄介で大変な過敏性腸症候群も、自律神経の乱れが一因と言われています。
自律神経の乱れを治すために
自律神経の乱れの一番大きな理由はやはり「生活リズム」の乱れとストレスです。
特定の病によって自律神経に影響が出ることもありますが、ほとんどの方は不規則な睡眠時間や偏った食生活、そしてストレスが一番の原因です。
これを見直すのが、自律神経の乱れを治すことにつながりますが、とは言ってもそう簡単にはできないと思います。
難しい時は、ライフスタイルを一つずつ見直してみてください。
自分の生活のサイクルでやっている事、「食事」「睡眠、休養(休む時間)」「仕事、勉強」「運動」の4つを区切って、一つずつ見直します。
この中でどれか出来そうなことを、一つずつ、時間を決めて、規則を作ってみてください。ご飯を食べる時間を決めるとか、布団に入る時間を決める、と言ったことです。
運動は意外と大事なもので、疲れてるときにするのは大変そうに思えますが、軽いものでも全く構いません。出来れば少し汗をかくぐらいのがベストですが、運動をするのは血流が良くなり、心臓が働くので、自然と自律神経が刺激されます。
仕事柄、環境的に難しいことももちろんあると思いますが、この4つに区切って、出来そうなものだけでも、時間を決めてみると、良いかと思います。