Voicy更新しましたっ!
今回は、痛みの中でも頭痛について。
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誰しも起こり得る「頭の痛み」
今回は痛みの中でも、いろいろな方が起こる「頭痛」についてです。
頭痛は普通の頭痛以外にも、危険な頭痛もあります。
俗に言う「偏頭痛」についても触れて行きたいと思います。
今まで感じたことのない激しい痛みはすぐに救急車
まず最初に、危険な頭痛についてですが、これは突然バットで思い切り殴られたような、今まで感じたことのないぐらいの痛みがあれば、すぐに救急車を呼んでください。
場合によっては頭痛と同時にけいれんやしびれなども起きる可能性があります。この場合はすぐに救急車です。
それを除いた一般的な頭痛は、大きく3つのタイプに分けられます。
偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3つです。
多くの方が悩まされる「偏頭痛」「緊張型頭痛」
偏頭痛は頭痛の方のうち、大体4分の1が偏頭痛と言われており、文字通り頭の片側に偏って痛みが出る、というものです。
痛みが出るのは大体月1,2回ほど、多い人だと週3回ぐらいのペースで痛む、方もいます。症状は大まかに言うと、血管が脈打つようにトクントクンと痛みが走るとか、動くとより痛みが強まって安静にしているしかない、というのも偏頭痛の特徴です。
また、偏頭痛ではない残りの4分の3の方は緊張型頭痛に該当しているデータがあります。
緊張型頭痛とは頭が何かに締め付けられているようなずきずきとした痛みで、孫悟空の頭の輪っかがついているみたいに、全体的に締まるように痛むのが緊張型頭痛です。原因は肩や首の筋肉のコリですが、これに加えて疲れやストレスが引き金となって起こります。
例えば痛みが強すぎて何もできなくなる、吐き気が凄くするのも症状の一つです。
大半の方はこのどちらかかと思われますが、ごくまれにこのどちらでもない、群発頭痛というものがあります。
突然やってくる凄まじい痛みの「群発頭痛」
群発頭痛は頭の中でも、目の奥を突き刺されるとか、えぐられるような凄まじい痛みが起こるものです。
痛み以外には涙、鼻水、鼻づまりや目の充血も同時に引き起こされることがあります。こうしたことが年1回か2回ほど、1か月ほど長続きするのが群発頭痛です。
偏頭痛の予兆があれば、早めに薬を飲む
例えば、偏頭痛の方の中には、痛みが出る前に突然目の前に漫画の吹き出しのような、ギザギザとした光るものが突然現れる、という事があります。
頭が痛くなりそう、とわかるような何らかの予兆を感じたら、すぐに頭痛の薬を飲むと、効果が表れるのと同時に頭痛が来て、痛みを大きく軽減できます。
頭痛が来てから飲んでも、薬が効き始めるタイミングではもう収まってしまって意味がない、と言う可能性があります。
ただ、頭痛薬は月に10回以上使うと、薬を使いすぎることによって起きる頭痛である「薬物乱用頭痛」という別の頭痛を引き起こす可能性があるので、もし明らかに頭痛が来る回数が多い場合は、頭痛外来に行ってください。
薬以外だと、痛いところを冷やす、というのも良い対処法になります。
偏頭痛は何らかの原因で血管が広がり、神経を圧迫するためで起こるので、冷やして血管を収縮させることで痛みが引くことがよくあります。
緊張型頭痛は逆に温めて解消する
偏頭痛ではない場合は、逆にコリをほぐしたり、血行を良くすることで解消できます。
お風呂に入るとか、肩や首を温めることはもちろんですが、ストレスの解消もおすすめです。
逆に、偏頭痛の場合はより痛みが強まる可能性があるので、決して温めないでください。
頭痛予防は「日記」をつける
群発頭痛は起こることがまれですが、偏頭痛と緊張型頭痛の見分け方は、頭痛の「日記」をつけるのがおすすめです。
1か月ぐらい日記をつけてタイプ、傾向を見ることで、対策がある程度できます。
書くことは、具体的には頭痛が起きた日の行動をまとめるなどで、例えば人ごみに行ったら頭痛がしたとか、誰と話したら頭痛が起きた、など日記をつけることでうっすらと傾向が見えてくると思います。
あとは睡眠時間も重要ですので、どれだけ寝たか、休めたかも書くのがおすすめです。
これらの情報と同時に、頭痛が起きたらこれをする、というような事を決めて身構えておくと、意外に良い予防になります。
緊張型頭痛はやはり、ストレッチをするなども良い対策になります。
肩を上下に上げ下げする運動、肩だけを上げて、ストンと力を抜いて落とすとか、ラジオ体操みたいにゆっくり首を回すなどだけでも、血行が良くなるのでおすすめです。
そして、明らかに激しい痛みや群発頭痛の場合は、すぐに救急車を呼ぶか頭痛外来に行ってください。
次回は薬物乱用頭痛にも触れながら、市販の痛み止めについてお伝えしていきます。