しびれこわばりの原因って何受診の目安は?#957

しびれ・こわばりが増えてきた時の対処法

最近、寒さのせいかしびれやこわばりの患者さんが増えてきています。

一般的には寒さで血管が縮み、血流が滞ってしびれる感じがするのが多いと思いますが、実はしびれやこわばりの原因は神経にあることもあります。

今回は原因が分かりにくい、しびれ、こわばりについてご紹介していきたいと思います。

冬に症状が増えやすい理由

まず一般的に、しびれの場合は神経か血流が関係していることが多く、どこかで神経が圧迫されたり、障害を受けたりして起こるケースが大半です。もう一つのこわばりは、神経や血流に加えて、関節そのものや腱、筋肉の状態が関与している可能性があります。

冬場にしびれやこわばりを感じやすくなるのは、前述のように寒さによって血管が収縮して、手足や体の表面の血流が低下しやすくなることで、軽いしびれのように感じるためです。

また同時に、寒さで筋肉が緊張し、肩や首がこわばることで、首から腕へ向かう神経が圧迫され、しびれにつながることもあります。

さらには寒くなることで体を動かす機会が減り、運動不足によって関節や腱が硬くなることで、こわばりとして自覚される場合もあります。

注意したい代表的な病気と危険なサイン

こわばりでよく知られている病気として、関節リウマチがあります。

関節リウマチの特徴は、朝起きたときのこわばりが長く続くことです。

寒さによるこわばりだと、起きて少しストレッチしたり動かせば徐々に楽になりますが、起きても30分以上変わらずに続く場合や、関節の腫れや痛みが左右対称に出るような場合は、リウマチの可能性が高いため一度お医者さんに相談してみてください。

また、レイノー現象と言う、寒い日に指が白くなったり、青紫色に変わってしびれや痛みが出るというのも冬に増えやすい症状の一つで、これは冷えやストレスではなく、体質によって起こることもあります。

他には、膠原病や糖尿病によって起こっているとか、そもそもの関節の動きによって神経が圧迫されている可能性、さらにはビタミンB12が不足していることでしびれが起きている、ということもあり得ます。

ちなみに、しびれについて最も注意が必要なのは、突然体の片側だけにしびれが出て、ろれつが回らなくなったなどの症状が出た場合で、この場合は脳卒中など脳で何らかの問題が起きている可能性があるため、すぐに救急車を呼んでいただければと思います。

受診の目安と日常でできる対策

繰り返しになりますが、体の両足や両手など、両方でしびれが突然起きた場合はあまり問題ありませんが、片側だけにしびれが起きたのと同時に、突然ろれつが回らなくなったなどの症状が起こった場合は、脳に重大な問題が起きた可能性があるのですぐに救急車を呼んでください。

それ以外の症状において、例えば少ししびれがある状態で、日を追うごとに手に力が入らなくなってくるとか、服などのボタンが留めにくくなってきたなどと言ったことが起こった時は、神経の圧迫が進んでいる証拠ですので、整形外科のお医者さんを受診してください。

一方の、こわばりや痛みが目立ってきた場合は、まずは内科のお医者さんを受診して、そこから必要に応じて膠原病内科やリウマチ専門医につなげてもらう流れになります。

例えば、手首のしびれが強いとしたら、手首を休ませて様子を見るとか、夜中に寝ている時の寝相に注意してみると、改善する可能性があります。

お医者さんでは血液検査をしてみて、それによってリウマチが分かることもあり、その場合は膠原病内科やリウマチ専門の整形外科で治療が進んでいきます。

また、レイノー現象の場合は、冷え対策を重点的に行って、改善するかを見ていきます。

冷え対策としてカイロを使う場合は、直貼りできないカイロを体に貼ってしまって起こる、低温やけどに注意してください。

不必要に圧迫しないこと・冷やさないこと

最後に、しびれやこわばりの予防についてですが、まずリウマチについては、予防という概念は無く、普段から適度に運動をするなど、健康な日常生活を送ることに尽きます。

それを踏まえて、一般的なしびれやこわばりを防ぐためのポイントとしては、まずは冷やさないことと、同じ姿勢を続けないこと、手首や首を含めて血流を保つ工夫が予防のポイントとなります。

例えばスマホの使い過ぎで首や肩が固まって、しびれが起きることもありますので、それも気を付けてみてください。

冬場は手袋やネックウォーマーを活用して冷え対策をするとか、朝起きた時はぬるめのお湯に手を浸けて、指をグーパーと動かしてみるというのも有効です。

もし、こうした対策をしても症状が全く変わらずに続く場合は、別の原因が隠れている可能性がありますので、無理に自己判断せずに医療機関に相談してみてください。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

相談されたい薬剤師
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属