そろそろ花粉症本番!アレルビは効くの?【リスナーからの質問】#684

最近話題の「アレルビ」というお薬

先日、コメントにて「花粉の薬について、アレルビというものがネットで異様に安く販売されていますが花粉の薬として飲んで問題ないのでしょうか」と頂きました。

コメントで頂いたように、アレルビはamazonで安価なお薬として人気を集めています。

今年も2月を迎え、そろそろ花粉対策が必要になってくる季節ですので、ここで今一度花粉についてと、アレルビについて少しまとめて行きたいと思います。

花粉は無害なもの

花粉については、voicyでも度々触れて降り、一番詳しく話したのは282回かと思いますので是非併せてご覧いただければと思います。

簡単にまとめると、花粉は元々体にとっては無害なものですが、体質によって「アレルギー反応」を起こしてしまうことがあります。

吸い込んだ花粉を異物と認識してしまい、どうにかして排除しようとするために、鼻水やくしゃみが出たり、目のかゆみと言った症状で現れます。

アレルギーを起こす花粉はいくつか種類があり、一番早いのがスギ、次いで5月のゴールデンウイーク頃まであるのがヒノキ、さらに秋にはブタクサと、ほぼ年中何らかの花粉が舞っています。

何にアレルギー反応が起きるかは体質によるものですので、何も起こらない人も居れば、一年中慢性的に花粉症が起きているという方もいます。

花粉症の対策としては、マスクを隙間なくきちんとつけて物理的にブロックしたり、帰宅した際には上着などの衣服を掃除して室内に花粉を入れないのも大切です。

症状が出ていないうちに薬を飲む

そしてお薬についてですが、アレルギーは症状が出てひどくなると薬が効きづらくなるため、症状があまり出ていないうちに予防的に飲むとしっかり効いてくれます。

市販の飲み薬だと、アレジオン20やエバステルALなどがあり、眠気が来ないタイプのが良いという方にはアレグラFXが便利です。

鼻づまりや鼻水などの症状が出ている場合で点鼻薬で治したい場合は、ナザールというのがお薬がおすすめです。

病院で処方されるのと同じ成分のものが市販されており、効果が高いと言えます。

今回コメントにあった「アレルビ」というお薬ですが、安価でありながらも前述のアレグラFXと同じ成分が含まれているお薬です。

アレルビとは

アレルビにはフェキソフェナジンというものが60ミリ含まれていますが、これは医療用のアレグラなどと同じ量になっています。

それでいて確かに、他のよりも安価に購入できるようですが、他のものとの一番の違いは、もしかしたら広告宣伝費が違うように感じます。

もう一つ、アレルビというお薬の開発製造を手掛けているのは皇漢堂製薬という会社で、どちらかと言うと規模が小さいマイナーな製薬会社さんの一つですので、広告宣伝費をかけず、その分安価にしているという推測が出来ます。

アレグラFXは毎年のように大規模に広告を打っているため、かけた広告宣伝費が1錠あたり、1箱当たりにいくらかが乗っていると考えると、もしかしたら価格に差があるのかもしれません。

お薬そのものは認可を受けて効果が認められたうえで流通しており、主成分的にもしっかりとアレルギーに対応できるお薬なため、安心して使用できます。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属