Voicy更新しましたっ!
今回は体に流れる「リンパ」についてのお話
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リンパ節?リンパ球?リンパマッサージ??
今回は、免疫などに関連してしばしば登場してきた「リンパ」についてのお話です。体内にはリンパ節があるとか、リンパの巡りが悪いという感じで言われると思います。
今回はリンパそのものについて、詳しくご紹介していきます。
体の老廃物を運ぶ・処理する系統を「リンパ系」
まず最初に、人の体にある「リンパ系」とは、体内で出てきた老廃物を運んだり、処理するシステムのことです。
ですので、日常生活で例えるなら下水道、下水処理のような物と考えて差し支えありません。
そのリンパ系で、具体的に働いている成分が「リンパ液」となります。
詳しくは後述しますが、血液の成分で血漿(けっしょう)というものがあり、これがリンパ液となります。
血漿は血管の一番端、毛細血管からにじみ出て、各部位の細胞へ行き、酸素や脂肪と言った栄養を送ります。
厳密に言うと、以前肺の回などでも触れたように、酸素そのものは赤血球に乗って運びますが、その先、血管の外にある細胞に酸素や栄養を送るのは、血漿の働きによって行きます。
そして反対に、その細胞内に老廃物があったり、ウイルス、細菌が入り込んでいたら、それをそこから運んで処理する働きも持っています。
そうして細胞に行った血漿のうち、8割は再度毛細血管に入って、血流に乗り静脈、心臓と行き、再度同じように回りますが、老廃物やウイルスを含んだ血漿や、多すぎる血漿は毛細血管には入れません。
毛細血管に入れない血漿が、再度血管に戻るために使うのが「リンパ管」で、このリンパ管を通るのが、毛細血管に入れなかった残り2割の血漿となります。
そして、リンパ管に入った血漿のことを「リンパ液」と呼びます。
リンパ節とリンパ球
リンパ液の巡りは心臓とは違い、一方通行になります。
心臓を巡る血液は、心臓を起点に常にぐるぐると循環しますが、リンパ管を走るリンパ液は各部位の端から、静脈へ向かって一方通行です。
流れも非常にゆっくりで、血液は40秒ほどで全身を一周すると言われていますが、リンパ液はおよそ8時間から12時間かけてゆっくりと静脈に行って、それから心臓へ帰るという仕組みになっています。
体の各部位は様々ありますが、最終的な行き先が同じなため、リンパ液が静脈へと戻る途中、各地のリンパ管が集まった「リンパ節」と言う所を通ります。
このリンパ節のところに、免疫を司る「リンパ球」が存在します。
前述したように、老廃物やウイルスを持って、毛細血管に入れない血漿がリンパ液となりますが、そうしたものはこのリンパ節で戦い、処理をして無毒化してから静脈へと戻します。
このリンパ節をいくつも通って、きれいにしてから再度血液に乗せて、血漿となって働きます。
リンパ液の流れが悪くなると
リンパ管は一方通行ですので、リンパ液の流れが悪くなるということは、体の端々にあるリンパ管に血漿が入れなくなる、ということに繋がります。
これがいわゆる「むくみ」の原因の一つです。
特に、足のふくらはぎは重力の影響を受けて静脈へと戻るのに時間がかかり、詰まりやすい場所ですので、非常にむくみやすくなっています。
他にも、冷え性や肩こりの原因になるとか、老廃物が上手く処理されないことで肌荒れを起こすことも当然あります。
さらに、脂肪も栄養として運ぶとお伝えしましたが、リンパ液の流れが悪くなるということは、脂肪が残りやすくなることに繋がるため、セルライトの元になったり、下半身太りの一因となる場合もあります。
また、老廃物やウイルスををたくさん含んでしまうと、濃いリンパ液となって流れが悪くなります。
リンパの流れが悪くなる原因
リンパ管は心臓のように、ポンプの仕組みが無く、自然と流れるものなので、自分で動かすマッサージ、運動が非常に大切です。
言い換えれば、流れが悪くなる大きな原因が「運動不足」です。
端々の筋肉の収縮、動きによって、リンパ管も併せて動き、中のリンパ液の流れも促されるので、筋肉量や動きの強弱が非常に大切です。
しばしば、女性は男性よりも筋肉量が少ないため、むくみやすい、と言われますが、こうした仕組みによるためです。
もう一つ、運動不足と並んで挙げられるのが、水分不足です。
リンパ液も血液と同じく、水分が必要なので、水分が不足するとドロドロとした濃いリンパになりやすいです。
さらに、前回お伝えした、自律神経の乱れも、リンパに影響が出ますので、それも充分気を付けるのがおすすめです。
リンパの流れを良くするために
流れを良くするためには、先ほどの事を解消するのが確実です。適度に運動をして、水分をこまめに補給してください。
水分補給は以前お伝えしたように、1日2リットル程度、夏場に汗をかいたら2.5リットルほどでも問題ありません。
運動は筋トレよりも、有酸素運動で充分リンパに効果があります。
ウォーキングを定期的に行うとかはもちろん良いですが、例えば階段を少し使う、一駅歩くとかでもとても良い運動になります。
そして、前述したように、また前回のvoicyでお伝えしたように、自律神経の乱れに気を付けて、規則正しい生活をするのも大切です。
最後に、外部からの刺激でリンパを流す、リンパマッサージも一つの手です。
出来れば、普段から水分不足と運動、生活リズムに気を付けて行くのが良いかと思います。