Voicy更新しましたっ!
今回はこれから凄く気を付けておきたい、夏場のマスクのお話
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熱中症の危険とマスク
covid-19と共存、という意識が確立され始めた中、6月を迎えて本格的に「夏」の季節に入って行きます。
これからニュースやテレビでも毎日のように取り上げられるかと思いますが、今回は今から知っておきたい、夏のマスクの使い方について、まとめて行きたいと思います。
鼻と口が塞がれることで、熱が逃げない
人間は鼻や口を使って呼吸をします。実は呼吸する際には、熱が放出されています。
しかし、マスクで鼻と口が覆われると、熱が上手く放出できなくなり、体温が上がりやすくになるのです。
また、マスクをしていると口の周りに汗をかきやすく、蒸れると思いますが、これは言い換えればのどの渇きに気付きづらい状態という事です。
熱中症については以前、321回などで詳しくお話していますが、喉が渇いていなくても、体内では水分が不足していて、熱中症になることが起こり得ます。
すでに東京では今年、120人ほど熱中症の患者さんが出たという報道もありました。
時間を決めて水分補給する
マスクをしている、していないにかかわらず、夏場の水分補給は「時間を決めてする」のが一番確実で安全な方法です。
水分が失われやすい夏場は、運動等をしていなくても1日2リットルほどとる必要があります。
普通サイズのコップ1杯で言うと、1日で8杯ほどとなります。一番良いのはこれで1回1杯で、こまめに8回分とることです。
まとめて飲んでも尿として排出されるだけですので、必ず分けて飲んでください。
塩タブレットやスポーツドリンクのような、塩分補給をする場合は、お外に長時間いるとか、外仕事、運動等で、大きく汗をかいたときに、水分補給とともに飲んでください。
そして、万が一の脱水に備えて、OS-1などの経口補水液もあると便利です。
気を付けることは、お水以外だと、なるべくカフェインが含まれないものを飲んでください。
カフェインには利尿作用があり、体内の水分を逆に奪う働きがあります。
家で涼しいところにいる場合の水分補給であれば、緑茶のようなカフェインの含まれているものでも良いですが、お外で水分補給をする場合は、お水かスポーツドリンク、お茶であれば麦茶系のカフェインの無いものを選んでください。
マスクをどうしたら良いのか
水分補給の事を踏まえて、実際に、夏のマスクはどうしたら良いのか、ということですが、アイテムで言えば、今でもいくつかの商品が販売されていて、そしてこれからも様々な商品が発売されるはずです。
冷感がするマスクとか、保冷剤を入れるポケットがあって熱を少し取り除いてくれるととか、さらにはマスクが口の周りの汗、水分を吸収して、外に出す仕組みのものがあります。
水分が外に出る時、気化熱によって温度が下がるというもので、これらのような「夏用のマスク」が続々登場しています。
ただし、これに関連して非常によく見かけるのが「通気性の良いマスク」です。
最近お伝えしているように、布マスクは目が粗いため感染予防も拡散予防も効果が薄いですが、通気性の良いというのも同様に、目が粗くできているので、効果は薄い可能性が高いです。
あとは、思い切ってマスクを外すというのも選択肢の一つになります。
基本的には、マスクは一度付けたら出来るだけ触らず、捨てるまで外さないというのが原則ですが、夏場は水分補給のこともありますので、人と距離を取れている郊外や車内のような、マスクをしなくても大丈夫な場合であれば、一旦外して過ごすのも手です。
屋内に入ったり街中を歩くときには再度つける、という風に使い分けるのも、考えてみてください。
運動するときは
夏と言えば外遊びやレジャーで、運動する機会も自然と増えると思いますが、マスクをつけて行うのであれば、運動の強度を落としてみてください。
以前、ジョギング中やダンス、歌のような、激しい呼吸を伴う場合はその分、飛沫も遠くに飛ぶと言うお話があり、実際にそうしたものが危険、とされていました。
その上、これからは気温が高くなっていくので、マスクをつけて運動をするのは必然的に健康リスクが高まります。
中国では予防のためにN95マスクという特殊なマスクをして運動をしていた方が亡くなったというニュースもありました。
どんなマスクでも、鼻と口が覆われる時点で通常よりも息苦しくなるので、いつもよりもゆっくり体を動かすとか、運動の時間を短くしてこまめに休憩、水分補給の時間を取る、という風にしてください。
もしくは、他人がいないところ、時間帯に、マスクを外して運動をするのが確実です。