雪の後は整形外科が大混雑
近年、東京都心など、関東でも大雪が降る事が増えてきました。
雪と言えば、転んだり、事故などと言った症状で、整形外科が大混雑します。
ニュースなどでも、転倒や事故に気を付けるように言われることが多いですが、実は混雑にはもう一つの原因があります。
それは「筋肉痛」です。
転倒、交通事故によって運ばれた方は雪が降った当日がほとんどですが、降った翌日や3日後ほどには、酷い筋肉痛で悩まれる方が非常に多いのです。
そこで出てくるのが、整形外科のお医者さんに診てもらうか、市販の湿布、薬で治すかという判断です。
腰痛や筋肉痛を、どう治すか
腰痛も筋肉痛も、数多くの種類の市販薬が出ており、値段も手ごろなものから高価なものまで幅広くあります。
一方で、整形外科でお医者さんに診てもらうという選択ももちろんあります。
この判断基準は
・いつもと同じ筋肉痛、腰痛と同じ程度の痛みかどうか
・今まで全く経験したことのない痛み、もしくは徐々に痛みが強くなっている痛みかどうか
の2点です。
前者はわずかに感じる程度の痛みも同様です。少し痛む程度でしたら、市販のものを使って様子を見てください。
しかし、後者のように非常に強い痛み、もしくはしばらく様子を見ても変わらないどころか徐々に痛みが増している、という場合は、整形外科でお医者さんに診てもらってください。
そしてもう一つ、横になってみて楽になる場合、横になっても楽にならない場合という分け方もあります。
横になってみて楽になるのであれば、市販のものを使ってみてください。横になっても痛みが変わらない、強くなるというときは、整形外科に行ってみてください。
湿布は温かいものと冷たいもの、どちらが良いのか
腰痛や筋肉痛の代表的な薬に、湿布(貼り薬)があります。
湿布には温湿布と冷湿布があります。
感じたことのあるような痛みや、特に熱を持っていない痛みは温かい「温湿布」を使うのがベストです。
温めると、血管が広がり、血流が良くなり栄養が行くため、回復が早まります。
しかし反対に、痛みが強い、腫れがある場合は「炎症」を起こしているため、冷やして炎症を抑えてください。
お子さんなどが学校などで打撲した場合、冷やす事が多いように、腫れなどがある場合は一旦冷やす方がおすすめです。
痛み止めももちろん有効
また、どちらもつらい痛みなので、ロキソニンのようにいわゆる「痛み止め」を使うという方も多いと思います
痛み止めは、前述の炎症を起こしているような、強い痛み、腫れ、熱がある場合に、一時的に痛みを抑える効果があるため、効果的です。
しかし、それほど強くない感じたことのあるような痛み、熱を持っていないような痛みの場合は、痛み止めは逆に治りを遅らせる原因になります。
特に、筋肉痛は筋肉が壊れたために起こるものですが、痛み止めはその作用を遅らせてしまいますので、おすすめできません。
もちろん、痛み止めを痛みが引かない場合などは、すぐに整形外科に行くようにしましょう。