質問よりっ!睡眠や検査の質問に答えてみたっ!#308

Voicy更新しましたっ!

今回はいただいた二つのコメント、睡眠についてとワクチンについてのお話です。

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睡眠のあれこれ

まずは睡眠についてです。

寝る1時間前にした方が良いことを詳しくご紹介していきます。

そして、以前触れていなかった「寝過ぎてしまう」状態、いわゆる「過眠」についてもお伝えいたします。

 

寝る前におすすめな習慣

以前、睡眠に関しての回で、スマホやパソコンの画面から出るブルーライトが睡眠にあまり良くないとか、お風呂はお布団に入る1時間前に入るようにする、などのような事をお伝えしました。

その時間にお勧めなのが、副交感神経を優位にさせること、をしてみてください。体をリラックスさせるためには副交感神経を優位にさせる必要があります。

お風呂に入って体温が徐々に下がっていく働きとか、明かりは間接照明に変えて寝る準備を整えるのは、全てこのためにあります。

逆に言えば、副交感神経を優位にさせられることであれば、何でも構いません。

人それぞれ好みがあるので、落ち着くものであれば問題ありません。

とは言っても様々あるので、ここでいくつか挙げて行きたいと思います。

 

アロマとヒーリングミュージックが定番

まずはやはり、アロマがあります。

あまり詳しいものは専門外なので分からないですが、ラベンダー、ベルガモットなどは非常に有名で、リラックスさせる効果があるとされています。

こうした香りとともに、ヒーリングミュージックをかけてみると、相乗効果で非常に良いと思います。

ヒーリングミュージックはよくyoutubeとかSpotifyでよくあると思います。これを小さい音でかけながら寝ると、かなり眠気が来てスムーズに寝られるはずです。

 

マッサージ、ストレッチは痛みを感じないレベルで

また以前運動も良いとお伝えしましたが、その場合は必ず痛みを感じないレベルで、軽く行うようにしてください。

ストレッチはある程度痛みがあって、足の腱がしっかりと伸びた感じがしないと意味がない、と思われそうですが、痛みがあると必然的に目が覚めて覚醒してしまいます。

これでは眠ることと全く正反対の作用になるので、痛みを感じるほどの強さは不要です。痛みを感じず、少し気持ちいい程度がベストです。

 

ぼーっとする時間を作るだけでも効果が

体が落ち着いてリラックス出来れば充分ですので、あえて何も考えず、何もせずにぼーっと一点を見つめるとか、何も考えない時間を作るのも一つの手段です。

同時にゆっくりとホットミルクを飲むとかも良いと思います。飲み物を飲む場合は、必ずカフェインが入っていないものを飲んでください。

こうしたことをベッドに入る1時間前ぐらいにやってみると、睡眠の質が高まると思います。

それでは逆に、しっかりと寝て、朝起きても眠気が取れず寝てしまう、よく2度寝するというような「過眠」の場合についてです。

 

睡眠には個人差がある

実は睡眠とは非常に個人差があるもので、3時間や5時間で充分という人や、10時間無いと厳しいという人、どちらも存在します。

ナルコレプシーという、いついかなる時でも突然急激な眠気が来る、という病はありますが、睡眠時間が長い短いということは、単にその人の持つ体質というだけなのです。

つまり、8時間寝ても眠たい、眠気があるというのは、単なる寝不足の可能性があるということです。

ですので、その場合は眠気覚ましを使って眠気をとる、のが一番の対策になります。

お茶やコーヒーと言った飲み物でカフェインを補給するとか、場合によっては錠剤を使うことで眠気を取ってください。

使いすぎると体に負担になり悪影響なので、可能であれば15分から20分ほどの昼寝を取ってください。

 

心配な場合は睡眠障害外来へ

ただ、単なる寝不足ではなく、先述のナルコレプシーが起きていたり、寝ているときに起動がふさがって一定時間呼吸が出来なくなっている、睡眠時無呼吸症候群によって睡眠の質が大幅に悪くなっている、という可能性はあります。

これらの場合は病の一つですので、治療していくことが必要です。

これらの治療に一番効果的なのが、睡眠障害外来というところです。

睡眠障害外来は普通に寝付きが悪い、あまり眠れないと言った睡眠に関する悩みであれば大半の場合で相談できるので、睡眠に関して何かあれば是非活用してみてください。

 

年に一度人間ドックを受けるのが確実

最後に、コメントで「ピロリ菌検査や子宮頸がんワクチンなどの他に、健康で長生きしていくためにやっておいた方がいいと思う検査やワクチンがあれば教えていただければ」と頂きました。

簡単に言うと、子どもの時にワクチン接種を受けていれば十分です。

具合的にはおたふく風邪、風疹・麻疹、日本脳炎、百日咳、ジフテリア、破傷風、水ぼうそう、A、B型肝炎です。

ただ、以前肺炎についてのお話でも触れましたが、65歳以上の方は肺炎に特に注意が必要なので、65歳以上の方であれば是非定期的に肺炎球菌ワクチンを打ってください。

あともう一つ特に注意して欲しいのが、海外に行く場合です。

特に渡航前に自分が何への免疫力を持っているかの検査をして、必要なワクチンを打つようにするのが確実です。

そうではない場合、通常の方であれば、年に1回人間ドックで見るというのが一番確実な方法になります。

一般的な健康診断と比べると費用も掛かり、項目も多いですが、その分予防や早期発見につながるので、検討してみてください。

健康で長生きするという観点では、バランスのいい食事、適度な運動、ストレスをため込まない生活リズムが何よりも肝心ですので、これを意識することも忘れずにしていきましょう。

 

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属