季節の変わり目の体調不良!秋バテに注意!#836

秋バテに要注意の時期が

今年は9月に入っても暑い日が続き、夏が長引きましたが、ようやく気温が下がり始め、秋が訪れてきました。

秋には食欲の秋など、折に触れて様々取り上げておりますが、やはり最初にお伝えしたいのが、秋バテ対策についてです。

夏が終わり、気温変化も急激になる今こそ、気を付けてみてください。

秋バテとは

秋バテとは、夏が終わり秋になっても、体のだるさや疲れ、気分の落ち込みといった体調不良が続く状態を指します。これはいわゆる、夏バテのような症状が秋にも引き続いて現れる現象です。

原因はやはり、自律神経の乱れによるもので、季節の変わり目に体がうまく順応できず、体調を崩すということです。

秋バテの主な症状としては、夏バテ同じような、全身のだるさや疲労感、頭痛などはもちろん、 夏の疲れが内臓に影響を与え、胸やけや胃もたれが起きやすいのも特徴です。
また、夏とは違い、日照時間の減少も大きく影響するため、睡眠の質が下がって一日中眠気を感じるとか、セロトニンの分泌下がってしまい気分が優れなくなるのも秋バテの特徴です。

夏バテは暑さ特有のだるさが主な症状ですが、秋バテは自律神経の乱れが主ですので、症状の種類だけで言うと夏バテよりも多くなります。

秋バテの原因は夏の過ごし方

秋バテの原因は、簡単に言うと夏の過ごし方、生活習慣にあります。

夏は、夏の暑さに対応するため、体は多くのエネルギーを消耗します。過度なエアコンや冷たい食べ物、飲み物の摂取で、自律神経が持つ体温調整や消化の機能が弱まると、夏バテとなります。

これが秋に入っても解消されず、疲労が蓄積されている場合があります。

さらに、朝晩の寒暖差が最も激しいのが今の時期で、夏は熱帯夜があるように1日を通して気温が高いことが多いですが、日中と夜の気温の差が大きいことでも、自律神経が崩れやすくなります。

秋にもバテるように疲れてしまうのは、こうしたことの影響を受けている可能性が高いのです。

結果として、涼しくなっていて暑さをあまり感じないのに、疲れが取れないということが起こります。

寒暖差を減らして対策を

秋バテの対策は、夏バテ対策にも通ずる部分がありますが、やはり自律神経を整える生活習慣を付けることが大切です。

特に秋で言うと、外との気温差をより一層減らすように注意するのがベストと言えます。

通常、ベストな寒暖差で言うと、プラスマイナスで5℃程度の幅が望ましいですが、実際にはエアコンの効いた室内と真夏の屋外では、10℃以上違うことも多かったと思います。

ですので、エアコンの設定を見直して、外との気温差を減らしていくのが秋バテ対策に大きく役立ちます。

例えば、冷えやすい足元や首元を温めるのも、体の冷えを防げますので、自律神経の乱れを抑えることができます。

夏バテの対策にも通じますが、シャワーではなくお風呂で湯船に浸かるのももちろん効果的です。

また外出の際には重ね着で調整して、寒くなったらすぐに羽織れる上着を持ち歩くなどするのもとてもおすすめです。

食事も、体を温める食材を摂るように意識して、生姜や根菜類を積極的に摂るようにしてください。

最後はやはり、自律神経を整える上で大切なのが、規則正しい生活とストレス対策です。

毎日出来るだけ同じ時間に起き、食事も同じ時間で、そして睡眠時間もきちんと確保することで、体内リズムが整いやすくなり、ストレス対策もきちんとしていくと、疲労も回復して、秋バテも解消されていきます。

生活リズムについてはストレス対策は難しい部分もありますが、毎日正確に決めるのではなく、自分のできる範囲で、無理ないところから始めて行くようにしましょう。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

相談されたい薬剤師
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属