冬特有の関節痛対策
2023年も残り2週間ほどとなりましたが、寒くなると増えてくる痛みの一つが、関節痛です。
インフルエンザでも、節々が痛むという症状がありますが、冬は血管が収縮しやすく、関節痛も起きやすい季節になります。
特に高齢になると、膝や腰の痛みは日常生活にも非常に大きな影響が出るため、しっかりと対策していきましょう。
関節痛の原因
まず初めに、関節が痛む原因ですが、冬場に起きるものは基本的に、血管が縮まって血流が悪くなっているために起きていることが大半です。
血液が流れづらくなっているために、関節そのものが動かしにくくなっているとか、関節で起きた炎症を抑えるための物質が行き届かずに炎症が長引いてしまい、痛みが増すということがあります。
また、室内と屋外の気温差ももちろん一因ですが、関節に関しては気温だけではなく湿度も関係しており、湿度が下がった乾燥した環境だと、関節の動きが硬くなるとされています。
そしてやはり、冬場は外に出て運動する機会が少なくなることで、運動不足も起きやすく、関節の機能が低下して痛みが出ることもあります。
さらに併せて、活動によって消費されるエネルギーも減ることで、脂肪が体内に溜まり、自然と体重が増えてしまい関節の負担になり、痛みとなって現れるというのも一因です。
他には加齢によって関節の軟骨部分やコンドロイチンが減ってくるとか、ビタミンD不足も関節痛の原因の一つになります。
温めることが確実で簡単な改善策
関節痛を最も簡単に、そして素早く治す方法が、温めることです。
温まることで血液の流れが良くなり、関節の凝りも無くなるため痛みは一気に引いていきます。
ですので例えば湯船に浸かって、全身を温めるのはとてもおすすめな解消法で、温泉で効能に関節痛と書いてあるのは特に良いかと思います。
そのほかだと、やはり運動をするのが良いですが、関節に優しい運動をすることが大切です。
例えば軽いストレッチはもちろんですが、しっかりと走るようなランニングではない、軽いウォーキングや、プールでも泳ぐのではなく足をついて歩くだけにするなどです。
ポイントとしてはとにかく、痛みが出ないように軽く、強度の低い運動にすることです。
次に食事で言うと、前述したビタミンDは関節に関係するビタミンですので、お魚類やオリーブオイル、キノコ類といったものは積極的に取り入れるのがおすすめです。
様々ケアをしても、一時的にでも全く引かないようなときや、すぐに再発するようなとき、何週間も痛みが続いているようなときや徐々に痛みが増しているような場合は、何らかの病が起きている可能性があるので、その時は整形外科のお医者さんにかかるようにしてください。
日頃から温めたりストレッチをして関節痛予防を
最後に、関節痛の予防についてですが、やはり日頃から温めたり運動をして、関節の動きをスムーズにしておくことに尽きます。
普段から温かい湯船に浸かることはもちろん、外に出る服装も厚着をして、関節を保護するというだけでももちろん予防になります。
また、普段から水分を取って血流を良くしたり、湿度が低い環境に耐えられるように体を整えるのも大切です。
そして前述したように、体重管理も冬場は意外と重要で、寒さによっていつのまにか脂肪が溜まり、体重が増えていることがあるため、可能であれば普段から体重計に乗って、推移を把握しておくのもおすすめです。
目標体重を決めるようなきちんとしたダイエットでなくとも、推移を見て運動量と食事量を少し考え直す、というだけでも充分効果はありますので試してみてください。