健康に大いに役立つ「ウェアラブルデバイス」
皆さんは「ウェアラブルデバイス」というものをご存じでしょうか。
現在一番有名なのだと、アップルウォッチがあると思います。
腕時計のような形で小さい液晶画面が付いており、GPS機能で観光に便利に使えたり、簡単なメールやメッセージの確認、タッチ決済が出来たりといった機能が多いですが、最も特徴的なのが体調管理や健康目的での利用です。
例えば、万歩計として使ったり、心拍数を測ったりというようなことが可能なのです。
今回は久々に趣向を大きく変えて、ウェアラブルデバイスについてご紹介していきたいと思います。
ウェアラブルデバイスの機能
アップルウォッチのような腕時計型のウェアラブルデバイスは、今はスマートウォッチと呼ばれることもあり、アップル社以外にも様々な企業が発売しています。
ウェアラブルデバイスの機能は前述のように、心拍数を測るとか動いた距離、歩数を測るといった機能がありますが、それらは基本中の基本とも言えるもので、現在ではさらに進化して、不規則な心音を検知するというものもあります。
例えば、不整脈という症状はいつ、どのように起こるか分からないという特徴があります。
健康診断で心電図を測ることがあると思いますが、不整脈は日々の中で突然、ある一瞬で起こるものですので、健康診断の心電図を測っている際に不整脈が起これば確認できますが、夜中などに起これば不整脈が起きていることは把握できません。
健康診断での心電図検査は大抵、5分ぐらい横になって測る程度ですので、現在ではその検査に意味があるのかと言われることもあるほどです。
ですが、ウェアラブルデバイスを使うと、理論上は付けている間中、24時間常にモニタリングが出来るため、24時間の中でおかしい脈が出たら検知する、ということも可能です。
さらにこのまま技術が進めば、その不整脈のデータをすぐにお医者さんに送って相談したり、心筋梗塞の可能性が高いような大きな異常の場合は、それだけで救急車を呼ぶことも不可能ではありません。
また逆に、ストレスチェックの機能を使ってストレスレベルを測り、ストレスが高いと判断するとリラックスの時間を取るように促す通知が出るとか、瞑想やリラックスのプログラムを教えてくれて、休憩を取るのにベストなタイミングを通知してくれるということもできます。
女性のための機能も多い
以前、生理など婦人科系の病などについて取り上げた際、スマホアプリによる記録についてご紹介しましたが、ウェアラブルデバイスでは前項のような機能を使って、より正確に、直接記録を付けることも可能です。
例えば月経の周期の管理、生理日の予測はもちろん、妊娠中の体調の変化や胎児の成長もある程度モニタリングできるため、簡単なアドバイスの通知が得られるというアプリもあります。
ますます進化を続けるウェアラブルデバイス
ウェアラブルデバイスは日々進化を続けており、腕時計型以外でも様々あります。
例えばメガネ型のものはスマートグラスと言い、言語の翻訳が必要ながらも直感的な体験を損なわないようにしなければならないような観光施設などでは、すでに実用化されています。
健康用途で言うとやはり、現在では腕時計型が最もメジャーですが、健康に特化した指輪型のスマートリングのようなものになると、液晶による通知などがない代わりにバッテリーがより長持ちしやすくなり、心拍数などのモニタリングがより一層正確に管理できるようになります。
あと個人的には、お医者さん、医療機関との連携が強固になると凄く良いと思います。
持病により、1カ月の血圧の変化を測る必要がある方も多いですが、その場合は毎日完全に手作業でやってもらうほかありません。
ですが、指輪や時計型の機械を付けて、知らず知らずのうちに血圧を測る仕組みが出来、さらにそれを医療機関に送信して診断する、といったことができれば、これまでとは比にならないほどスピーディーに診察を進めることができます。
もちろん、現状ではまだまだそういったことは難しいですが、理論上、技術上では全く不可能なことではないため、今後の展開がとても気になっています。