美肌にコラーゲンはどうなの?#691

美肌のためにコラーゲンは効く?

前回シミについて取り上げましたが、今回は「コラーゲン」についてです。

お肌の美容において、必ずと言って良いほど出て来る成分で、お肌の栄養になるなど、美肌にとって欠かせない成分のように思う方も多いと思います。

以前、269回の配信で詳しく触れておりましたが、今回は前回のシミに引き続いて、コラーゲンについて取り上げて行きたいと思います。

タンパク質の一種

コラーゲンは、大きな分類で言うとタンパク質の一種になります。

人間の体のほとんどはタンパク質で出来ていますが、そのうちの3割ほどはコラーゲンが使われていると考えても差し支えないほどです。

その中でも特に、コラーゲンの割合が多い部分になるのがお肌、皮膚です。

皮膚のタンパク質の7割にコラーゲンが使われていますが、これは皮膚の表面ではなくその下の真皮となる部分です。

ちなみに真皮以外だと、関節や背骨などにある軟骨もコラーゲンを主成分としています。

そして、コラーゲンは年齢とともに減っていくという特徴があり、およそ40代で20代のころの半分、60代になると20代のころの3割程度しか保持できないとされています。

お肌がかさついてきたり、潤いが無くなって行くとか、シミ、シワが加齢とともに増えていくのは、水分をためておく働きがあるコラーゲンが少なくなってしまうためです。

ですので、お肌にとって重要な栄養素であることは確かで、できれば不足しないように維持して行きたいものですが、コラーゲン入りの化粧品、ケア用品は、意味があまり無いものも存在します。

コラーゲン入りのアイテムの効果

コラーゲンが含まれる化粧水など、美肌のためのアイテムは数知れずありますが、効果があまり無いものもあればあるものもある、と言う風に言えます。

皮膚は外部からの異物が入らないように守るためのもので、細菌やウイルスなど、小さいものも体内に入らないようにできているため、お肌の上に塗ったものはそう簡単には入りません。

特に、大きいものは入ることがまずできません。

分子量と言う単位があり、皮膚にはその数字が500以上のものは基本的には入りません。

コラーゲンは、分子量で言うと60万になり、大きさで言うと非常に大きいタンパク質になります。

つまり単純に、コラーゲン入りの化粧水をお肌に塗ったとしても、そのコラーゲンが表面から真皮まで入ることは無いのです。

ただし、最近「コラーゲン・トリペプチド」というものが出てきました。

これは分子量が280ほどで、皮膚の中にも浸透するコラーゲンというものが開発され、実際に販売されています。これであれば表面から真皮まで浸透するため、コラーゲンを直接補給することは可能と言えます。

また、コラーゲン入りの化粧水も全く無意味ということは無く、コラーゲンそのものに水分を保持する働きがあるため、お肌の保湿という働きは充分得られます。

コラーゲンを食べて補給するのも効果的

次に、昔から言われていたのが、コラーゲンは化粧水などで塗るのではなく、体の中から補給するという事ですが、これはもちろん効果的です。

食べるとしても、まず胃腸でアミノ酸に分解されて、そこから皮膚に送られてコラーゲンとなるため、敢えてコラーゲンを取る必要は無さそうに思われますが、実はコラーゲンをサプリメントなどで直接補給すると、体内にあるコラーゲンを作り出す細胞が刺激され、普段以上にコラーゲンを生成する働きが上がるという事が明らかになっています。

つまり、食べたコラーゲンがそのままお肌に行くということは無いものの、結果として生成量が上がるのです。

ターンオーバーも重要

お肌はコラーゲン以外にも、ビタミンやミネラル類も非常に大切な栄養素となりますが、それ以上に重要になるのがターンオーバーです。

ですので、栄養を補充するのと同時に、ストレスを軽減するとか睡眠をとるといったことを意識して、生活習慣を整えて、お肌をきれいに維持していきましょう。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属