Voicy更新しましたっ!
今回は頂いたコメントから、肩こりの詳しいお話
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「肩こり」ってなぜ起こるの?
今回は頂いたコメントから、肩こりの原因や治療のお薬について、少しお話していきたいと思います。
まず、ざっくり言うと、肩こりとは「首から肩にかけての筋肉が緊張し過ぎてしまい、血流が悪くなっている状態」です。
元々、肩や首は頭を支える重要な部分で、肩はその上で両腕の可動にも大いに影響しますので、そもそも負担が非常にかかりやすい部分なのです。
肩の筋肉に乳酸がたまる
筋トレや激しい運動をすると、「乳酸が出る」と言われていると思います。
肩の筋肉は負担がかかりやすいため、知らず知らずのうちに乳酸が溜まります。
すると筋肉が硬くなって血管が圧迫され、血流が悪くなり酸素や栄養が行き渡らなくなります。また、それによって周辺の神経を圧迫すると、しびれや痛みとなって表れます。これがいわゆる「肩こり」という症状です。
さらに言うと、この肩こりによって頭への血流も悪くなってしまうと、頭痛や疲れ目と言った症状から、めまい、吐き気と言った症状に繋がるケースもあります。また逆に、目の疲れが酷く溜まることで、肩こりが起こる場合もあります。
ちなみに英語では肩こりという言葉がなく、外国人は肩こりにならないとしばしば言われていますが、実は「スティフネック(stiff neck)」と言い、肩ではなく首の症状として捉えられていて、肩こりと同じ症状が存在します。
肩こりの原因
この、肩こりの原因、肩の筋肉が固まってしまう原因ですが、個人差も多く、非常に多岐にわたります。
前述のように、元々負担がかかりやすい部分ですので、一つに絞る事はできませんが、代表的なので言うと大きく4つに分けられます。
同じ姿勢で居続けること、眼精疲労、運動不足、ストレス、の4つです。
まずは、やはりデスクワークや手先で行う細かい作業などは、肩の筋肉がほぐれず、固まったままになるため、非常に緊張しやすい状態ですので、肩こりの大きな原因になります。
その次の眼精疲労は、パソコンやスマホを凝視すると、目の周囲の筋肉が緊張して疲れ目となりますが、この時同時に、首や肩の筋肉も緊張してしまい、血流が悪くなって肩こりとなります。
運動不足は言わずもがなで、筋肉を定期的にほぐさないと、血流が悪い状態が続いてしまい、肩こりとなります。
最後のストレスも言うまでも無さそうですが、これは女性に多い傾向があるとされています。精神的な緊張、ストレスで肩や背中がこわばるというところから、肩こりの症状になります。また、ストレスがかかると血管そのものも縮み、血流が極めて悪くなるので、余計に肩がこる原因となります。
その他の原因は、血流という部分で血圧の高い低いでも、肩こりが起こる事があります。
このほかにも挙げたらきりがないほど、様々な原因があるのが肩こりです。
筋肉をほぐす・目の疲れをとる
肩こりの解消はやはり、筋肉をほぐしたり、疲れ目を解消することに尽きます。
デスクワークのような、ずっと同じ姿勢での仕事の際は、1時間に1回程度、少し立ち上がって腕を回したり、目を休ませたりするだけでも解消出来ます。
眼精疲労は1分か2分程度でも大丈夫なので、目を閉じたり遠くを見て目の筋肉の緊張を和らげてください。
前回紹介したような、疲れ目に効く目薬を使うのももちろんおすすめです。
運動不足については、腕や首回りの筋トレではなく、軽いウォーキングや散歩程度でも充分肩こりの解消に繋がります。もっと言うと、普段歩くときにちょっと腕を大きめに動かす、というだけでも、肩の筋肉がほぐれますので肩こりには効果的です。
肩こりには漢方薬も便利
voicyで度々、「葛根湯」という漢方を紹介していますが、実は肩こりにも効果がある漢方の一つで、特に筋肉の緊張から来るタイプの肩こりにおすすめです。
もし、腕の方ではなく、後頭部の下あたりの、首に近い位置がこる場合は「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」で良くなることがあります。
判断が難しい時は、葛根湯を2週間ぐらい飲んでみて、変わらなかったら半夏瀉心湯を飲む、という風に使い分けるのがおすすめです。もし漢方で不安なことがあれば薬剤師に相談してみてください。