花粉症の季節到来!今年はcovid-19にも警戒を!#484

Voicy更新しましたっ!

今回は今年もやって来た、花粉症について

健康情報を声で聞ける!

医療・健康ナビ なくすりーなはこちらから聞いてみて下さいね^^v

 

花粉とcovid-19を防ぐために

今回は、今年もやってきた「花粉症」についてです。

花粉症とcovid-19については、去年の秋の花粉に関連して、451回の配信で簡単に触れております。

そして最近、ついに春の花粉が飛散しはじめ、実際に身の周りでも花粉症の患者さんが増えて来ています。

毎年花粉症でお悩みの方はもとより、今まで花粉症になったことがないという方も、このcovid-19の拡大の最中の今年はより一層、注意してください。

 

covid-19と花粉症の見分け方は「行動歴」

covid-19と花粉症の見分け方は、鼻や熱、咳の症状に主な差がありますが、簡単に見分けるという事は出来ず、やはり難しいです。

特にこの時期は、一般的な風邪との見分けが出来ず、また割合は少ないとはいえ、インフルエンザのウイルスも存在しています。

また例えば、covid-19の症状の代表例として言われる、味覚や嗅覚に関する症状がありますが、これがあるからと言って確実にcovid-19に感染しているとは言えず、さらに当然、ご存知のように無症状感染の可能性もあります。

鼻水くしゃみだけ多い、というのは確かに、花粉症の可能性が高いですが、実はcovid-19でも同様に、鼻水だけが症状として出る事がわずかにですがありますので、それだけで判断できるものではありません。

さらに、転勤や転校、移住と言った環境の変化により、今年初めて花粉症の症状が出るという方ももちろんいます。

現在、一番精度が高い、covid-19と花粉症の見分け方は、「行動歴」だと思います。

何らかの症状が出た上で、直近で不特定多数の方が居る場所に行っていないか、他人と会食をしていないか、マスクをしないで過ごしたり会話をしていないか、そして花粉が飛んでいる地域に行ったか、花粉以外に持っているアレルギーと触れていないか、と言ったことを総合的に判断することが、現状で自分で出来る見分け方だと思います。

 

花粉症の人が気を付けるべきこと

次に、元々毎年花粉症に悩まされていて、この時期辛くなるという方が、今年特に気を付けることですが、まず「」についてです。

花粉症はアレルギーの症状ですので、目のかゆみがよく表れます。

かゆみがあると反射的に、目に手が伸びてしまい、軽くでも触ったりこすったりしがちですが、covid-19では当初から「目から感染する」ということが分かっています。

なので、これを防ぐのに最も確実なのは保護メガネ、ゴーグルで花粉を完全に防ぐことです。これで花粉も、不意に目を触ってしまうのも同時に防げます。

それでもかゆくて、どうしてもかきたいときは、きれいなティッシュ、ハンカチを持って、それで目を触るようにしてください。これで指先についたウイルスが、目に入るのを防げます。

 

くしゃみは今まで以上に要注意

もう一つ気を付けて欲しいのが、花粉症の方の無症状感染です。

covid-19の症状は無いものの、花粉症の症状はあり、鼻水やくしゃみが多いという時、何度もご紹介したようにcovid-19は無症状の方のわずかな飛沫でも、感染力を持っていますので、意図せず感染を拡大させてしまう恐れがあります。

花粉症の方は今までも毎年、おそらくマスクをつけて外出していると思いますが、今年これからは、外でくしゃみをするときはマスクをしていてもハンカチや布、袖で抑えたり、下や外側など人が居ない方を向いて、飛沫を不用意に飛ばさないようにしてください。

マスクの付け方が甘かったり、不織布が手に入らずウレタンや布マスクを使っている場合は飛沫が特に飛びやすいので気をつけてください。

やはり、毎年症状に悩まされている方は、早めにお薬を飲んで、予防しておくのが確実で大切だと思います。

炎症ですので、早めにお薬を飲んでおくことで、出る症状が最小限で済むのです。

また以前もお伝えしましたが、現在の花粉症のお薬は、病院から処方されるものの、市販されているもの、どちらも同じ成分で出来ているお薬がありますので、耳鼻科さんに行かずともドラッグストアや薬局で簡単に手に入ります。

商品名で言うと、アレグラFX、アレジオンが飲み薬であります。

点鼻薬だとナザールアルファAR、さらに目の症状を和らげる目薬はアルガードやアイリスAGガードが挙げられます。

花粉症の詳しいことは384回でお話していますので、併せて参考にしていただければと思います。

今年からは特に、電車内や外でくしゃみをしづらい環境ですので、不安があれば是非、早いうちからお薬を飲むことをおすすめします。

2月中ごろから、ヒノキの花粉まで飛ぶことを想定すると、5月のゴールデンウイーク頃までになると思いますが、不安でしたら花粉のシーズン中、定期的に飲むのでも良いかと思います。

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属