低血圧が気になるとき
先日コメントにて、上下の血圧の差が30ほどしかない、といただきました。ネットでは40から50程度が目安でも、いつも30ぐらいしかなく、気になりますとのことでした。
血圧について気になる方は多いと思いますが、今回はその中でも低血圧について、まとめてみたいと思います。
低血圧という状態
低血圧とは、文字通り血圧が低い状態を指しますが、実は高血圧とは異なり明確な基準というものはありません。
一般的には、上の血圧が100未満、あるいは海外では上が90下が60未満の数字が目安、となっていることが多いですが、これはあくまで目安に過ぎません。
低血圧において重要なのは、低血圧は一つの状態であるという点です。
つまり生まれつき、体質や体格などの影響によって血圧が低くなっていることもあるため、日常生活に支障がなければ問題にならないケースも多く、数値だけで異常と判断する必要はないのです。
低血圧で起こる症状と注意すべきサイン
ただし、血圧が低いことによって何らかの症状が出ている場合や、著しく低い場合は注意が必要で、改善する余地があります。
その代表的なものが、起立性低血圧です。
立ち上がったときのめまいやふらつき、意識が遠のく感覚などが見られます。
また、そもそも低血圧が脱水状態になっているとか、体内で起きている何らかの出血から低血圧になっているということもありますので、その場合は改善する必要があります。
立ちくらみやめまい、だるさを感じたり、朝に起きにくい、頭痛、食欲不振といった症状があれば、低血圧の治療をおすすめします。
今回のコメントの方のケースだと、下が41とのことですが、下が41と言う時点で基本的には大きな問題はないと言えます。
そして、上下の差が30という点は、血圧がある程度高い場合では上下の差がはっきりと出やすく、上がおよそ120程度であれば、下が70前後の方が多くなり、40から50程度の差が出てくることがほとんどです。
言い換えれば血圧が低くなるほど上下の差は小さくなりますので、差の数字が30程度というのも、あまり問題はないと思います。
検査と受診の目安
低血圧は前述のように、実際に起きている症状の有無が受診の判断基準になります。
症状がなければ治療は不要ですが、日常生活に支障がある場合は、医療機関に相談してみてください。
診察では、横になった状態から立ち上がったときの血圧変化を確認する検査や、血液検査、心電図、エコーなどが行われることがあります。
受診先としては一般的な内科で問題ありませんが、循環器内科やめまいが強い場合は脳神経外科なども選択肢になります。
日常生活でできる対策と向き合い方
症状が少し出ていると感じる場合は、生活習慣の工夫で改善が期待できます。
例えば具体的な対策で言うと、立ち上がる時は急に立ち上がらず、一度座って体勢を整えてからゆっくり動くとか、水分をこまめに摂取する、食事を一度に大量に取らず、何度かに分けて食べる、といった方法が有効です。
また、着圧ストッキングを活用することで血流を物理的にサポートして、立ちくらみを軽減できるという場合もあります。
自律神経などの回にも通じますが、症状が出るときに脈拍数や起きた時間帯、朝晩に起こるのかなどをメモしておくと、対策しやくなり、またお医者さんに相談するときにも役立ちますのでおすすめです。
かつては低血圧というと、気合が足りないなどと言われることもありましたが、低血圧は体のサインの一つで、何らかの他の病の可能性もありますので、症状がある場合は無理をせずに、早めにお医者さんへ相談していただければと思います。
