人工甘味料に発がん性が?
先日、WHOがアスパルテームという人工甘味料を発がん性物質の一つとする、という発表をしました。
同量の砂糖の100倍から200倍の甘味を感じるというもので、ダイエット系の食料品に含まれる人工甘味料の一つとして用いられていました。
ちなみにアスパルテームはカロリーが全く無いということはなく、100グラム当たりで4キロカロリーと少しですがカロリーを含んでいる人工甘味料になります。
今回はこのニュースをもとに、アスパルテームについて詳しく取り上げてみたいと思います。
国際がん研究機関での実験
今回WHOが発表したきっかけとなったのが、WHO傘下にある国際がん研究機関、というところでの実験です。
発がん性物質を1、2、3の3グループに分け、まず1は人へ発がん性があるとすでに認められているもので、例えばアルコールやたばこ、加工肉といったものが該当します。
2はAとBに分かれており、Aは動物に対して発がん性が認められており、人体に対しても発がん性があるものの、人体に対しては発がんの効果が限定的な物質が該当します。例を挙げると65℃以上の暑い飲み物や、干し肉といったものになります。
もうひとつのグループ2のBは、動物にも人にも発がん性がある可能性が高いものの、一般的な発がん性があるとまでは認められないという物質で、わらび餅のわらびや漬物といった食品が該当します。
最後のグループ3は発がん性についての分類ができないものや、動物に対しては発がん性があっても人に対しては発がんしない確証があるというような物質で、コーヒーやマテ茶といった食品があります。
代表例とともに挙げていきましたが、非常に様々な食品に対して、発がん性があると認められています。
そして今回の本題となるアスパルテームはグループ2のB、発がん性がある可能性が高い物質、と認められたということです。
発がん以外のデメリットが
アスパルテームの許容量としては、1日につき体重1kgあたり40mgとされています。
これは一般的な、ダイエット系の清涼飲料水で言うと単純計算で500mlのペットボトルで15本ほどになり、1日で500mlの飲み物を15本飲むのはかなり難しいので、現実的ではないと思います。
ちなみに、今回きっかけとなったのは発がん性という問題についてですが、実はアスパルテームそのものが、頭痛やうつ、不眠の原因となる可能性が高いというデータが出ています。
また、サッカリンという人工甘味料のような、カロリーが少なくても接種することで体重が増える可能性も指摘されているため、発がん性以外のデメリットも持っている恐れがあります。
発がん性以外の問題も考慮すると、やはり摂り過ぎないように注意するのが、一番大切かと思います。