なんだかしんどい……それ、歳のせいじゃないかも?#975

原因不明の”しんどさ”を感じるとき

なんだか体がだるい、日中とにかく眠いというような、なんとなくの不調を感じることはありませんか。

特に今時期は春眠暁を覚えずという言葉があるように、季節の影響もありますが、加齢も多大に影響があると思われがちと思います。

ですが、一概に加齢や季節のせいではなく、れっきとした病の可能性もあります。

今回は今時期こそ気を付けたい疲れ、体調不良についてまとめてみたいと思います。

年齢やホルモンバランスによる影響

加齢による体力の低下は、症状で言うと貧血、病名で言うと更年期障害の可能性があります。

貧血は、自覚が無くいつのまにかなっている体調不良として非常によくあります。

また更年期障害は男女問わず起こり得るもので、45歳から55歳頃にかけてが最も影響が出やすい時期とされています。

女性の場合は月経周期の乱れや量の変化、そしてホットフラッシュと呼ばれる急なほてり、発汗といった症状が特徴的です。

一方で男性の更年期障害は女性のように目立った症状が少なく、だるさや体力の低下、息切れといった普段から起こりやすい曖昧な不調として現れることが多いです。

これらの症状を単なる加齢のせいと片付けてしまうと、適切な対処のタイミングを逃してしまう可能性があるのです。

見逃されがちな体調不良とその見分け方

また、だるさやめまい、動悸といった症状は、更年期だけでなく貧血や甲状腺の病気でも起こります。

例えば、甲状腺機能低下症では無気力やむくみ、甲状腺機能亢進症ではイライラや動悸といった症状が見られます。さらには以前まとめたような、春バテの可能性もあります。

こうした違いを見分けるためには、症状がいつ出るのか、季節との関係、睡眠や天候との関連などを記録し、自分の体調パターンを把握することが重要です。

ポイントとなるのは年齢もありますが、女性の場合では月経の変化が大きい要素になります。

周期の乱れや量の変化、期間が不自然に空いたりといったことと同時に体調不良が起こると、更年期障害の可能性が高いと言えます。

また発症の引き金となるのは季節変動が大きく、一般的に3月4月が厳しいため、1月2月やそれ以前はどうだったかを振り返るのも手です。

今後、4月後半から5月ごろになって症状が軽くなると、春バテで一時的な不調と考えても良いかもしれませんが、以前から調子が悪く、時間が経ってもあまり変化が無い時は別の病の可能性があるかもしれません。

規則正しい生活で自律神経を整える・記録をつけて症状を把握する

春バテも更年期障害も、まず大切なのはやはり、自律神経を整える生活習慣です。

朝は日光を浴びて体内時計をリセットし、睡眠リズムを整えることが基本となります。

そして、無理のない範囲での運動、ヨーグルトや卵などを取り入れたタンパク質中心の食事も効果的です。

もう一つの予防のポイントとしては、いつ、どういうときに調子が悪くなるかを記録するのはかなりおすすめです。

女性であれば前述のように月経と関係あるかを記録するとか、朝起きた時だけとか、逆に夜眠る前など、時間帯で変わることもあります。

男性では、男性ホルモンの働きは運動にも大きく関わりますので、運動を意識するのも一つです。

さらに外の天気も、雨の日だけ調子が悪いという方も多いため、記録を付ける時に天候も併せて書いてみると思わぬ共通点が見つかることがあります。

まただるさについては、特に睡眠不足だと疲労が回復せず、症状が強くなりやすいですので、注意してください。

生活習慣を改善してしばらく続けてみても不調が続く場合は、我慢せずに医療機関で相談することが大切です。

治療法もあり、またお薬もありますので、年のせいだとあきらめずに、対処していただければと思います。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

相談されたい薬剤師
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属