血圧をコントロール!高血圧の驚きのリスクと予防法#775

知らず知らずのうちに高血圧になっている恐れが

先日、少し体調不良でお医者さんに診てもらってきました。

すると、血圧測定の際に、195の145と言う数字が出ました。

これまでは、上は130程度、下が高くても80程度だったのが、今回は両腕で測っても同じように極めて高い数値が出たのです。

高血圧は自覚症状が全く無いですが、深刻な事態を招く一因ですので、是非普段から気を付けていただければと思います。

血圧が高いという状態

高血圧、血圧が高いという状態とは、具体的に言うと心臓から血液を送り出すときの圧力が高い状況、という意味です。

そして、血圧の上というのは、心臓から血液を押し出すときの圧力のことで、下は心臓から血液を押し出していないとき、ためている時の圧力のことです。

ですので、基本的には上のほうが数字は高く、下のほうが低い、となります。

上も下も数字が高いということは、血管や心臓に非常に重い圧力がかかっている状態です。

血圧が高いだけでは、特に症状がありませんが、血管が突然詰まったり、破れたりといったことが起き、心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中と言った重大な病の原因になります。

さらに、細かい血管にも当然負担がかかりますので、腎臓や目のような、細い血管がたくさんある部分にも悪影響が出てくることにつながります。

高血圧になる原因は、やはり生活習慣と食習慣が大部分の割合を占めます。

血圧の薬は一生辞められなくなるという説

高血圧の方は、血圧のお薬を飲んで対処することが多いですが、よく聞くのが、1回飲んでしまうと一生飲み続けなくてはならない、というような言い草です。

これは、お医者さんからも同じように伝えられることも多く、不安になっている方も多いと思います。

これは半分本当で、半分嘘と言えます。

簡単に言うと、一度血圧のおくすりを飲み始めたら、なかなかやめられない、と言うのは確かに事実ですが、それは生活習慣を変えるのが難しいためです。

つまり、生活習慣を変えることができれば、血圧は自然と元に戻り、お薬の量は自然と減って行き、最終的に服用を辞めることができる、という意味です。

この生活習慣を変えるのが極めて難しい、ということです。

生活リズムや食習慣はもちろん、ストレスも当然大きな要因ですので、生活習慣を変えようと意識して変えるのは至難の業です。

また例えば、重度の高血圧だったり、他の健康問題がすでに起きているような場合だと、なかなか治らないため、長期的にお薬を使う必要があります。

また当然、一度飲み始めたお薬はお医者さんと薬剤師の指示の下で飲む必要があるため、自分で辞めることは出来ません。

たまに、お薬のおかげで血圧が下がり、治ったと思って飲むのを止めるとそれから急激に跳ね上がり、負担が突然一層重くなって血管が詰まったり破れたりといったことが起こるケースもあります。

自分で血圧測定するのはもちろん大切ですが、お薬は必ず決められた量、期間を飲んで、減らしたいときは必ずお医者さんと相談して、慎重に調節するようにしてください。

血圧の正しい測り方

血圧の測り方としては、朝と夜の2回測るのがベストです。

朝は出来れば、起きて立ち上がらずに、目が覚めた状態でお布団の中で測れるのが望ましいです。

夜寝る前は、お風呂から上がって最低15分から30分ほど経ったあとで測るのが望ましいです。

この2回の数字がどのように推移しているかをメモして、把握しておくと良いかと思います。

塩分量に注意

最後に、高血圧予防についてですが、やはり食生活と塩分量は注意が必要で、またアルコールとタバコも血圧には大敵です。

そして運動も可能な限り行うのが理想です。目安としては1週間の合計で150分運動することがベストとされており、分け方は自由で、例えば1回50分で週3回、1回30分で週5回などで構いません。

そしてやはりストレス対策も、忘れずに行ってください。

体が肥満気味だと、その分血圧が高くなりますので、定期的に体重や血圧を測って、自分の体調を知ってコントロールしていくことが、高血圧予防や脳梗塞、心筋梗塞予防につながっていきますので、是非心がけてみてください。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属