何を選べば良い?市販薬や飲み合わせの質問への答え#448

Voicy更新しましたっ!

今回は頂いたコメントを一挙にまとめて返信して、いくつかの市販のお薬にまつわるお話

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市販薬にまつわる3つのコメントが

偶然にも、いくつかのコメント、薬に関する相談がまとめて寄せられたので、今回は総まとめで、一挙に解決していきたいと思います。

内容は睡眠の改善に効く眠剤について、気圧の変化による体調不良について、最後が整腸剤について、総まとめでご紹介していきます。

 

質問1「睡眠薬」「眠剤」について

まず最初に、在宅ワークでパソコン作業する時間が増えて、睡眠の質が以前から悪くなってしまい、市販のドリエルというお薬はどうなのか、というコメントをいただきました。

ドリエルは市販の睡眠導入剤として非常に有名で、テレビCMも頻繁にやっていたお薬ですが、これは少し古いタイプのアレルギーのお薬が元となっています。

花粉症のお薬を使うと眠くなる、としばしば言われると思いますが、それを利用して深い睡眠に入るという仕組みです。

ドリエルに使われているアレルギーの薬は、非常に強い眠気が来ることで有名でしたが、それを応用して、ドリエルが誕生しました。

コメントの後半に、入院時に医療用の睡眠薬を使ったといただきましたが、それとは全く違う仕組みで、成分も違うので、その点は安心して大丈夫です。

ちなみに、薬を飲み続けると肝臓に負担がかかる、というようなことを言われますが、それはこの睡眠薬やアレルギーのお薬に限ったことではありません。

ドリエル以外の市販の睡眠薬では、レスティ錠とウットというものがあります。

レスティ錠は9種類の生薬が入っていて、不安やイライラを抑え、気分を落ち着かせることで、眠るというものです。

ウットはドラッグストアでもなかなか見かけないレアなもので、市販されてはいますが少し強い薬という特徴があります。

ウットのような昔の睡眠薬は、何回も使ってしまうと飲む量が増えて行ったり、そのお薬を飲まないと眠れない、という依存状態になる恐れが少なからずあります。

あくまでも一時的に、緊急で使うのであれば大丈夫ですが、薬剤師的にはあまりおすすめはしません。

最後に、以前何度かご紹介しましたが、グリシンというサプリメントも、睡眠に良い効果があります。

アミノ酸が主な食品添加物の一つで、睡眠の質を改善するという働きをするため、単に眠れないというよりも、寝たのに疲れが取れないとか、寝た気がしない、寝足りない感じがある時には、グリシンの方が良いこともあります。

 

質問2「テイラックとピルを併用しても大丈夫?」

続いての質問は、台風シーズンもあり、秋への季節の変わり目で、低気圧の影響で頭痛が増えてきた、という方からのものです。

女性の方で、テイラックという市販のお薬と、処方されているピルと併用しても大丈夫か、という内容です。

少し前に秋バテについての時でも触れたように、低気圧に絡んで頭痛やめまいと言った症状が出ることがしばしばあり、例えば喘息やリウマチの症状がある方は、その症状の引き金になることもあります。

これは「天気痛」と言い、358回で詳しくご紹介しておりますので、是非併せて参考にしてみてください。

このことの原因はいくつか諸説あり、はっきりしたことは分かっていませんが、今回のテイラックに関連する説は一応は存在します。

まず気圧が低くなると、文字通り、圧が低くなる状態ですので、頭の血管が通常時よりも広がりやすくなります。血管が広がるということは、その周辺の神経を圧迫することになり、普段は感じないような痛みとなって出る、という事です。

そしてもう一つ、体内に気圧の変化を感じ取る器官があります。耳の中にある内耳という部分で、体質的に内耳が非常に敏感で、わずかな気圧の変化でも、内耳に流れるリンパ液の揺れを過敏に受け取ってしまい、同じように頭痛など様々な症状となって現れます。

目からの情報では揺れていないのに、リンパ液が動くことで揺れているという情報が入ってしまい、脳が混乱を起こし、それが大きなストレスとなって自律神経に影響が出て、酔ってしまう、というのもよくあります。

これらはあくまでも、天気痛の原因の一説ですが、これらの説とテイラックがどう関係するかというと、テイラックは「五苓散(ごれいさん)」という漢方が主な成分のお薬になります。

体の水分の流れを調節するというもので、それによって脳の血圧や、内耳のリンパ液を調節して、症状を軽減する、ということをします。

ちなみに、ピルと併用しても問題ない薬、となります。

 

質問3「おすすめ圧倒的整腸剤は何?」

最後の質問が、ザ・ガードコーワ、ビオフェルミン、ビオスリーの3つが薬局にあり、そこの薬剤師には「ザ・ガードコーワ」をすすめられたが、その3つとの違いを説明してくれず、よくわからなかった、というものです。

そしてズバリ、おすすめ圧倒的整腸剤は?というコメントです。

市販の整腸剤は、菌の違いが大きい特徴になります。

いわゆる乳酸菌、ビフィズス菌を使用しているとか、納豆菌によって腸を整えるお薬とか酪酸菌のものもあります。

共通しているのがいずれも「善玉菌」で、今回挙げられた3つも、全て違う菌が主成分の整腸剤になります。

種類も、効果が出る場所も違い、例えば小腸で効く、大腸で効く、あるいは両方でまんべんなく効く、など様々あります。

なので、基本的には、圧倒的に差があるというのはほぼありません。

それよりも、自分の体質、症状に合うかどうかが大切で、そればかりは一度使ってみないとわからない部分でもあります。

このことを踏まえて、コメントにあった、薬剤師が「ザ・ガードコーワ」をおすすめした理由は、一つ考えられます。

ザ・ガードコーワ以外の二つ、ビオフェルミン、ビオスリーは、いわゆる普通の整腸剤で、善玉菌が入っている、というお薬になります。

ザ・ガードコーワは単に善玉菌が入っているだけではなく、生薬で胃腸を整えたり、胃腸のガスだまりを取り除く働きが出切るなど、胃腸に対していくつかの作用のあるお薬をまとめて入れています。

なので、単純に下痢に効くだけではなく、胃が痛いとか、おなかが張るという症状にも効果があるお薬になります。

これはその他の二つ、ビオフェルミンとビオスリーには無い効果です。

単に下痢の時、腸がおかしいという場合で、整腸剤を使うのであれば、ビオフェルミンやビオスリーのような整腸剤で問題ないと思います。

 

以上、3つのコメントをひとまとめでご紹介していきました。

これからも是非、些細なことでも構いませんので、コメントいただければと思います。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属