covid-19が感染しづらいのはどこ?#401

Voicy更新しましたっ!

今回は外出自粛が続く中で、感染しやすいところ、しづらいところの基本的なお話

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感染しやすい場所・しづらい場所を考えて外出を

今回はcovid-19において様々言われる「感染しやすい場所」や「感染リスクが低い場所」と言ったことについてのお話です。

現在も自粛が続き、大規模なスポーツ大会やイベントが次々に延期発表され、不要不急の外出を控えるようにと言われていますが、逆に感染しづらい安全なところももちろんあります。

この今できる行楽、ストレス解消法についての事は、ニュースなどでも頻繁に取り上げられているかと思いますが、ここで今一度詳しくまとめて行きたいと思います。

 

感染しやすい場所

まず、covid-19に感染しやすい場所ですが、換気の悪い場所、人が密集する場所、不特定多数の人が接触する場所、の3つがあります。

これをすべて満たす場所は、現状で最も感染しやすい場所として、注意を呼びかけています

これは、エアロゾル感染や接触感染を防ぐのが大きな理由になります。

空気にはわずかに水蒸気があり、咳やくしゃみ、距離の近い会話と言ったことで出る飛沫が、非常に小さい大きさで漂います。

もし、飛沫にウイルスが含まれていて、それを呼吸によって吸い込むと、感染する可能性があります。

covid-19は、ウイルス本体だけで生きて漂う事は無いため、空気感染はしません。換気を良くして、人が発する飛沫を室内に長時間漂わせなければ、問題ないという風になるのです。

ですので、ライブハウスや病院と言った、たくさんの人が集まる室内は感染のリスクが飛躍的に高まり、後述しますが公園や動物園と言った屋外では感染のリスクが大幅に下がるため、今の行楽にベストと言えます。

狭い室内での会話以外だと、集団での食事も感染を広げやすく、飲食をするライブバーや屋形船と言ったところで、実際に集団感染が起きてしまいました。

 

金属・プラスチックの上に付着した場合、数日は生きる

そして一番最後の、不特定多数の人が接触する場所ですが、これは接触感染も主な経路の一つという事が分かっているためです。

特に、金属やプラスチックの上では、しっかりと消毒をしないと数日間はウイルスが生きているということも分かっていて、これはSARSのウイルスと同じ特徴で、同じコロナ型のウイルスである証拠とも言えます。

これによって、例えばビュッフェやスーパーで食べ物をつかむトングをこまめに交換するとか、スポーツジムの運動器具を毎日充分消毒すると言った対策が取られています。

 

感染しづらい場所

逆に、感染しづらい場所は、屋外であれば概ね問題ありません。

公園やキャンプ場、動物園、遊園地と言ったところですが、室内のアトラクションや何かの行列のような、人が密集する所であれば、他人と距離が近くなり、会話も自然と近距離になるため感染のリスクが生まれます。

また、前述したように金属やプラスチックの上だと長く滞在してしまうため、公園の遊具も注意してください。

あと、外の行楽と言えば温泉も人気でメジャーなところだと思います。露天風呂であれば問題ないですが、混んでいる時の脱衣所や内湯は、人が密集するため同じように感染のリスクは発生します。

さらに、実はcovid-19は、サウナの熱でも長時間死なずに生きる可能性が高いとされていますので、混んでいる時は避けるのが確実です。

飲食店ですが、大勢が集まるパーティや非常に狭い居酒屋などは少し注意が必要ですが、一般的な広さのファミレス、焼肉店程度であればほぼ問題ないかと思います。

とにかく、近くの人と間が空いていれば、大多数の人が密集していなければ、リスクは低くなります。

少し足を伸ばして郊外のところに行くとか、お店にどういう対策をとっているか聞くなどをしてから判断をするというのも、充分予防になります。

 

感染のリスクを減らすために

ただ、どういう行動をしても一番大切なのは、「手洗いと消毒」に尽きます。

特に、排泄物にもウイルスが含まれるため、そういったものの飛沫がわずかにでも手につくと、そこから感染しますので、トイレを出る時は必ず入念に手を洗ってウイルスを洗い流してください。

その他、例えば飲食店で働いているとか、たくさんのお客さんと日常的に接する方で、感染リスクを下げるためには、手洗いと各所の消毒と、換気が大切です。

仕事柄どうしても、屋内に長時間いるという時はやはり、換気をすることでリスクを減らせられます。

うちの薬局でも、1時間に1回ぐらいの間隔でこまめに換気をするようにしています。

それ以外だと、難しいですが人が密集しないようにする、人との間隔を充分に開けるのも効果的な対策になります。

会話も、少し距離を置いてするのがベストですが、マスクをつけていると、飛沫がとばないので、拡散予防になります。

こまめに手洗いと消毒をする、そして積極的に会話する場合はマスクをして予防する、といったことを念頭に置いてください。

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属