目の愛護デー!目を良くする手術とサプリ#357

Voicy更新しましたっ!

今回は10月10日の「目の愛護デー」と、個人的にも行った目の手術に関連して、目のお話

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10月10日は「目の愛護デー」

10月10日と言えば東京オリンピックが開催された日で、長らく「体育の日」としても知られていると思います。

実はもう一つ「目の愛護デー」でもあり、今回は目の手術について、取り上げていきたいと思います。

 

レーシックとは

目を良くする手術と言えば、最近出てきて非常に有名なのが「レーシック手術」だと思います。

具体的に何をする手術なのかというと、簡単に言うと目の表面を薄くめくって、出てきた角膜を直接レーザーで削る、という手術です。

角膜を削ることで、表面の丸いカーブをきれいに整えることで、視力をあげます。

表面のカーブが老化などにより、いびつになっているせいでピントが合わず、遠くや近くが見えにくくなっている、という方に最適な手術で、レーザーによって外から調整して視力をあげていきます。

しかし、視力が著しく低い場合ではレーシック手術はできず、また元から角膜が薄い方では、行う事はできません。

また、レーザーで削って角膜が薄くなるため、小さい衝撃で変形しやすくなるとか、濁りやすくなってしまうということがあり、その影響で逆に視力が落ちる可能性もあります。

これはいわば個人差のある副作用のようなもので、可能性としては1000人に一人、1万人に一人ほどではありますが、そういったリスクは現在でも存在します。

このことは手術前にも入念に説明されると思いますが、レーシック手術にはこうしたリスクもあります。

 

レーシック手術の費用

レーシック手術は、かかる費用が種類によってまちまち、という特徴があり、高いものから安い物まで幅広く存在します。

広告でよく両目で10万円以下で出来るとうたっているものがありますが、結局は質が低いため、良い内容の高いコースに変えませんか?と勧められるとか、安い手術だとあまり効果が得られないとかリスクが高すぎる、という風に言われて結局高いものに誘導される、と言ったことがあります。

広告に載っている値段だけで出来る手術は、実際にはあまりない、とも思えます。

費用とリスクも含めて、考えるようにしましょう。

 

ICLとは

自分も先日行った、レーシック手術とは違う「ICL」という手術があります。

ICLとは、簡単に言うとコンタクトレンズを目の中に入れてしまう、という手術です。

レーシック手術のように角膜を削る、というものではなく、穴を開けたところに、コンタクトレンズを押し込みます。

何か不具合があっても、そのレンズを抜いてもとに戻すという事が可能です。

角膜を削るだけのレーシック手術よりもドライアイの頻度が低く、見え方もくっきりとなりやすいという利点があります。手術時間も短く、わずか10分ほどで完了します。

ちなみに痛みはレーシック手術もICLも、目を押されているような感覚があるだけで、痛みはありません。

ICLの大きな利点が、レンズを入れるため目が紫外線の影響を受けなくなる、ということがあります。

目においての紫外線は、白内障のような大きな病の原因ですので、紫外線によるダメージが行かないのはとっても大きな利点になります。

角膜が薄い方でも問題なく可能な手術でもあります。

 

「光の輪」が見えることがある

レーシック手術と比べて利点だらけに思われそうですが、ICL手術をすると、見え方によって「光の輪」が見えることがあります。

これはどう言う事かというと、目に入れたレンズには小さい穴が開いています。

そして、目の中には水が流れており、その水の流れが悪くなると目の圧力が上がり、緑内障などの病の原因になります。

入れるレンズに穴を開けて、その水の流れを遮らないように、圧力が上がらないようにしているのですが、この穴によって光っている輪が見えるようになります。

とはいえ、光を感じるところどこでも見えるわけではなく、例えば車で夜道を走る時の対向車のライトのような強い光を見たときに、ある程度見えます。

ただ、術後1か月ぐらいで炎症がおさまるので、輪も薄くなってきて気にならなくなる、という風に言っていたので、それほど大きなデメリットではないと思います。

もう一つ欠点があるとしたら、やはり「両目で大体70万ぐらいかかって、乱視の方だとこれ以上になると言っていました。

こうしたことがICLの欠点かと思います。

 

目を良くするサプリ

手術は怖いから、どうにかお手軽に目を良くしたいという方もいると思います。

目を良くするサプリと言えば、よく「ブルーベリー」が出てくると思います。

ブルーベリー系のものは、成分で言うとアントシアニンとかルテインを含んでいるもののことで、これらは実際に、目のピントを合いやすくなるとか、目のかすみが治ったりといった影響は出ます。

ただ何度かお伝えしていますが、サプリメントは1か月使ってみて、上手く効果が出て自分に合えば続けて良いですが、逆に1か月使って効果が出なかったら違う物をまた1か月試す、というのがベストな使い方です。

サプリメントではなく医薬品の方では、目のビタミン剤がおすすめです。

現在もCMでやっている、キューピーゴールドiプラスは、目に特化したビタミン類とか、血液の流れを良くして、目や肩をほぐしてくれる成分が入っているものなので、ビタミン補給としてこうしたものを使うのは効果的です。

くまでもサプリメント的に、ビタミン補給のために飲むので、同じように1か月ほど続けてみて良ければ飲み続けて、意味が無さそうであればまた別の方法を考える、という風にしてみましょう。

どうしても、パソコンとかゲームで長時間同じ姿勢でいると、首や肩コリに繋がって、目の疲れも重くなってくるので、たまに立ち上がってストレッチをしたり、ビタミン補給をして目に栄養を与える、と言ったことをしてください

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属