美容・健康に旬のイチゴはいかが?#209

Voicy更新しました!

今回は旬のいちごの話。

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いちごは美容に良い成分の宝庫

女性に大人気の果物「いちご」ですが、いちごは美容に良い成分しか含んでいない、と言うぐらい美容に良い果物です。

今回はそのいちごに関するお話です。

 

ビタミンCとポリフェノール類が特に豊富

いちごは、特にビタミンCを多く含んでいます。

ビタミンCは、前回でご紹介した「テケジョ」=鉄分不足や鉄欠乏症でお悩みの女性にとって非常に大切な成分になります。

なぜかというと、鉄の吸収を大きく促す働きがあるため、鉄分と一緒に取ることで無駄なく、そしてたくさんの量を得られるのです。

また、コラーゲンを生成する成分としても知られているかと思います。

シミ予防などのような、美肌効果も当然持っていますし、風邪の菌や、さらにはインフルエンザとの菌と直接対峙、攻撃するのもビタミンCの働きです。

美容、免疫力など多岐にわたる効果を持っていますが、なんとストレスへの効果もある、ということが最近分かってきました。

 

ビタミンCでストレスから守る効果も

ビタミンCが与える影響は、ここでは挙げればきりがないほどありますが、最近ではストレスに対しての効果もあると言われています。

何かの事柄があってイライラする、気分が悪くなるといったストレスを感じたとき、体がダメージを受けないように分泌するホルモンがあります。

このホルモンを作る助けに、ビタミンCが働く、という仕組みです。

このホルモンは日常生活においてのストレス全般に対して分泌されるため、日常的にビタミンCを摂取することで、ストレス対策に大きく役立つとされています。

ポリフェノール類はいくつも含んでいる

そしてポリフェノールは、中でも「アントシアニン」というものを多く含んでいます。

ブルーベリーなど濃いベリー系の果物にはよく含まれていますが、いちごはアントシアニン以外にもポリフェノール類を豊富に含んでいるため、とても便利に活用できます。

 

いちごは食物繊維も持っている

いちごは実は食物繊維も持っており、水溶性食物繊維である「ペクチン」というものを持っています。

これによって、腸内環境を整えるのにもつながります。便秘によるそばかす、肌荒れをペクチンで取り除きながら、ビタミン類で直接お肌のうるおい、栄養を運ぶといったことが、いちごでできてしまいます。

 

さらにはキシリトールも

さらに、いちごには、虫歯予防で有名な「キシリトール」も含んでいます。

キシリトールは実は分類では「糖類」の一つで、キシリトールを含む果物はいくつかあります。

とっても甘いいちごですが、普通のお菓子類と比べると、虫歯にはなりにくいという優れたメリットがあるのです。

 

いちごはやはり「そのまま食べる」のが一番

どう食べたら一番良いのか、という点ですが、これはやはり「そのまま」が一番おすすめです。

ビタミンCは熱に弱く、少し加熱するとあっという間になくなります。

例えばいちごジャムなんかは、充分に加熱して作るため、ビタミンCを得るという目的では、おすすめできません。

そのままで食べることで、無駄なく摂取出来ますが、大きなポイントが「洗いすぎない」そして「へたをつけたまま洗う」という点です。

実はビタミンCは熱にも弱いですが、水でも流されて、溶けてしまう成分です。抵抗があるかもしれませんが、出来るだけ軽くすすぐ程度にしてください。

そして洗うときは絶対に「へたをつけたまま洗う」ようにしてください。

へたを取った部分は、いちごの傷口と言っても過言では無い状態で、ビタミンCの含めて色々な成分が流れてしまいます。

必ずへたをつけたまま、軽く洗って、食べましょう。

 

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属