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今回は今大流行中の「手足口病」のお話。
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手足口病とは
この時期、ニュースなどで「手足口病」という言葉を耳にすると思います。
そして現在、手足口病は前週と比べて2倍の量の患者さんがいる、と話題になり、今後かなりのペースで患者さんが増えると予想されています。
手足口病とは実は「夏風邪」の一つでです。
今回はこの「手足口病」に関して、お話していきたいと思います。
手と足と口に症状が出る
夏風邪には三大夏風邪と言い、プール熱、ヘルパンギーナ、手足口病があります。
どれもウイルスによって起こりますが、手足口病はエンテロウイルスとコクサッキーウイルスの二つが、関わっているとされています。
症状は名前の通り、手と足と口、に出てきます。
例えば水ぶくれのような湿疹が出るとか、せき、のどの痛み、高熱と言った風邪の症状も出ます。
そして大きな特徴が、患者さんの大半が5歳未満のお子さんという点で、全体の8割ほどの患者さんが5歳未満の方とされています。
大人では、体調を崩しているとか、免疫力が落ちているときにかかることはありますが、まずかかることは無いと思います。もし大人の方がかかってしまうと、症状が重くなりがちです。
また、口内炎と同時に何となくだるさを感じる、という時は手足口病だった、ということもあります。
重い口内炎から、水分や栄養が取りにくくなることも
手足口病はおよそ1週間程度で引くことが多いですが、まれに髄膜炎や急性脳症など重大な事態になることもあるため、これからの時期、お子さんとともに注意が必要な病です。
さらに、口の中にも水ぶくれができるので、それがつぶれると非常に痛い口内炎になります。
ご飯や水分を飲むのも難しくなり、脱水症状を引き起こすといったことになり、体力や免疫力がより一層落ちてしまい、悪化していくという事もあります。
この手足口病を防ぐには、何よりも免疫力を高め、維持することが大切です。
よく食べて・よく寝ることが大切
手足口病など、夏風邪はウイルス性のものが多いので、免疫力を維持するためにも「よく食べる」「よく寝る」ことが一番大切です。
夏場はこれを徹底するのが難しい季節ではありますが、体の免疫力という事を考えると、やはりこれらをすることに尽きます。
どうしてもご飯を食べるのが難しい、食欲がないという時でも、水分だけは意識してとるようにしてください。
例えば、すでに口内炎が出来ていて飲み込むのが厳しいという時は、オレンジジュースやヨーグルトのような酸味の強いものは避けて、麦茶などを飲むのがおすすめです。
食べ物はゼリーやプリン、豆腐のような、口やのどの刺激にならないものを、小さく砕いてとってください。
これらを活用すると、体力が落ち過ぎるのを防いで、脱水症状も起こさないでしのげるはずです。そして必ず、早めにしっかりと寝て、休むことももちろんしてください。
手足口病は基本的には、家で休んでいるだけで、体の免疫力だけで治っていくものですので、きちんと休みましょう。
もしどうしても食べ物、飲み物が取れないという時や、頭痛や吐き気がひどいという時はすぐ病院に行ってください。軽いものであればそれほど心配はないですが、重い場合は先述の髄膜炎や急性脳症が起きている可能性があります。
どうやっても熱が下がらないとか、時間が経つにつれて頭痛がひどくなると言った時はお医者さんに診てもらいましょう。
手洗いをして予防する
手足口病はウイルスですので、予防は手洗いや飲みうがいでウイルスを流していくことが一番です。
先述のウイルスにかかった人は、2週間か4週間ほどはウイルスを排出します。
咳やくしゃみはもちろんですが、便や戻してしまったものなどからもウイルスは出ますので、例えば公衆トイレを使った時は、きちんと消毒をする、と言ったことを意識してください。
また、お子さんがかかって看病しているときも、親御さんにうつってしまって発症する、という事があります。なので看病の合間にも手洗いや消毒をしっかりしてください。
予防のためにも、家族全員で手洗い、消毒することを心掛けてください。
夏場にもウイルスは流行しますので、体力、免疫力を維持して、予防していきましょう。