炎症以外の痛みはどうしたら良い?#297

Voicy更新しましたっ!

今回は、炎症以外の神経痛などについて。

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神経が何かに当たることで痛む「神経痛」

神経の痛みとは、神経が何かに触れてしまうと、痛みとなって現れます。

例えば帯状疱疹が治った後に出る痛みは、ウイルスが神経を傷つけてしまうことで起きます。

また虫歯でも歯の神経が器具などに当たって、鋭くビリビリとした痛みが出ることがあると思います。

腰痛、ヘルニアだと、炎症の場合もあれば神経が圧迫されているために痛むこともあります。

この神経の痛みについてお伝えしていきます。

 

神経の痛みは普通の痛み止めは効かない

まず前提として、神経の痛みは炎症ではないため、普通の痛み止めはほぼ効きません。

普通の痛み止めは炎症を鎮めることで、痛みを抑えるというものですが、唯一、リリカと言う薬は神経の痛みを取るお薬として存在します。

ただ最初の副作用に注意が必要で、強い眠気や足の感覚がおかしいような、地に足がついていないような感じがするので、充分注意してください。

なのでリリカを使う場合は外出しない時とか、寝る前に1回飲むといった使い方をしてください。決して外出時や車を運転するときには飲まないでください。

何回か飲み続けるとそれらも収まっていきますので、それまでは家にいるときに飲むようにしましょう。

 

医療用麻薬とは

がんによる痛みを止めるときに「医療用麻薬」というものを使う場合があります。

通常の痛み止めと麻薬は炎症や痛みの原因を無視して、痛みが脳に伝わらないので、痛まないのです。

麻薬というと怖いイメージがあって中毒になるとか、体に悪影響があるのでは、と思われそうですが、医療用麻薬はしっかりと認可を受けた成分で、量も医師が充分に見極めて使用するため、問題はありません。

 

痛みの専門家である「ペインクリニック」が便利

前回少し触れた心因性の痛みなど、その他の痛みですが、心因性は文字通り強いストレスのような心の問題で起きる痛みで、胃痛や頭痛といったものから、トラウマなどで足腰が痛くなるなども心因性疼痛です。

ペインクリニックというところに行ってみてください。

ペインクリニックとは痛みをとる専門のところですので、心因性疼痛や筋繊維症と言った痛みが主な症状の病に効果的です。

痛みは他人には測れないもので、病院であっても把握しがたい感覚です。部位も様々で痛みの大小もピンキリなので、非常に難しいものです、

原因調べても何も悪いところが無い、という事もよくあります。

なので分からない場合は、ペインクリニックのような専門のお医者さんに診てもらうのが、非常におすすめです。

 

次回は老若男女問わず起こる「頭痛」についてです。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属