Voicy更新しましたっ！

今回は、急に寒くなったので、気をつけたいヒートショックの話。

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ヒートショック現象とは

冬に気を付けてほしいことはたくさんありますが、特に65歳以上の方に気を付けてほしいのが「ヒートショック」です。平たく言うと、室内と外の温度差によって起きる健康障害です。

血圧が大きく変わって、脳梗塞や心筋梗塞などの原因になります。

これから冬本番を迎えるこの時期に、特に注意してください。

 

血圧が急激に上下することは、命を落とす危険も

ヒートショックとは、血圧が急に上がったり下がったりすることです

例えば、薄着で外に出て皮膚の欠陥が縮こまって、血圧が上がるというのは想像できると思いますが、逆に暖かいところで一気に血管が開いて、血圧が突然下がり、不整脈を起こすこともあります。

これもヒートショックの一つです。

そして、この暖かくなって低血圧を起こすのは、寒い脱衣所で血圧が上がって、温かいお風呂で一気に下がる、ということは、どんな家であっても起こり得ることです。

もし低血圧でお風呂の中で失神してしまうと、お風呂で溺死してしまう可能性があります。

少し古いデータで数年前ですが、この形のヒートショックで亡くなられてしまう方が1万7000人ほどいて、これは交通事故死の4倍にも上るとされていました。そして、お風呂で溺死される方のうち8割の方がヒートショック、とされています。

さらにこれは冬場のトイレでも同じ事が起きます。

 

若い方でもヒートショックに要注意

そして、室内で亡くなられる高齢者のうち、25％もの方がヒートショックが死因とされています。

また、65歳以上の方がいない比較的若い家庭であっても、ヒートショックが起こることはあり、当然ながら血圧の不安がある方、生活習慣病がある方は充分に注意してください。

そしてもう一つ、気を付けてほしいのがお酒を飲んだりご飯を食べた後「すぐに」お風呂に入る方です。

食事のすぐ後は血圧は少し低めの状態で、脱衣所という寒いところに行くことになるため非常に危険です。

同じように、一番風呂とか深夜など脱衣所が冷え切っている状態の時にお風呂に入るのも注意してください。

ちなみに、北海道と沖縄はヒートショックを起こしにくい地域、とされています。これは沖縄は寒暖差があまりないことと、北海道は家の中の暖房が整っていることが多いうえ家の作りも断熱がしっかりとされているので、家の中での温度差があまり無いためです。

 

暖めてヒートショック対策する

寒暖差による血圧の上下ですので、対策は寒暖差をなくすことに尽きます。

根本的な話にはなりますが、家を建てる段階から脱衣所、トイレの断熱をしっかりとする、温度が下がらないようにするのは非常におすすめです。

ただ現実には難しいと思うので、温かい便座を使うなどで、寒くしないことがおすすめです。

お風呂にお湯を張る時に便利なのが、シャワーで湯船にお湯を入れる、ということです。蛇口から入れるのと比べると、高い位置から入れるので、湯気が出て浴室がかなり温まります。

 

食事の1時間ぐらい後に入る・深酒の後にはお風呂は入らない

食後すぐにお風呂に入ると、どうしても血管に大きな負担になりますので、出来れば1時間ほど経ってから入ってください。

また、お風呂の前にコップ1杯水を飲むと、血液が若干サラサラになるので、血管が詰まりづらくなるのでおすすめです。

そしてお酒を飲んでからお風呂に入るのは危険、という事ですが、深酒や多くお酒を飲んだ場合はよりヒートショックの可能性が高まります。

出来ればお酒はお風呂の後に飲むのがベストですが、難しい場合は2時間3時間たった後、お酒がだいぶ抜けてきたと感じる頃に入ってください。

お年寄りの場合は、お孫さんなどと一緒に入るとか、ブザーを持ったりして、すぐに助けられる体制を整えてから入るというのもおすすめです。