冬の肌トラブルにコラーゲンはホント?#269

Voicy更新しましたっ!

今回は、冬場の美肌にコラーゲンの話。

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冬のお肌のトラブル

今回は冬場のお肌のトラブルについて少し触れて行きます。

よくお肌に良いと言われる「コラーゲン」についてもお伝えしていきます。

 

コラーゲンとは

まずそもそも、コラーゲンと言う物質についてですが、これは簡単に言うとたんぱく質の一つ、です。人間にはたんぱく質が必要ですが、その中の一つと考えてください。

体内にあるいくつかのたんぱく質のうち3割はコラーゲンです。特に皮膚ではコラーゲンの割合が多く、皮膚を構成しているたんぱく質の内7割はコラーゲンでできています。

コラーゲンが使われているのは皮膚の表面ではなく、真皮という一番奥底の部分です。皮膚以外だと靭帯、腱、軟骨などもコラーゲンが主成分です。

これは年齢とともに減っていくものですので、40代では20代のころの半分にまで落ち、60代では20代のころにあった量の3割ほどしか保持できません。

さらに、コラーゲンは水分を貯めておくことが出来るため、これが減るということはお肌から水分が減っていくということになります。コラーゲンが減ることでお肌のかさつき、しわ、たるみが起こるというのは、この働きがあるためです。

 

コラーゲンの補給は食べ物から

このコラーゲンを得るためには、食事が一番有効です。

たんぱく質ですので、お魚、お肉類がおすすめですが、例えば皮や筋部分、お魚であれば小骨の部分もおすすめです。

お肉お魚以外では、ゼラチン質のものも豊富に含まれていて、例えばゼリーなどは非常に有効です。

 

化粧品でコラーゲンを補給するのは不可能

ただ、女性であればよく化粧をすると思います。化粧でなくとも、普段からお肌のケアとして保湿をする、コラーゲンの入った保湿剤を寝る前に使う、などもあると思います。

これは、保湿剤として塗るのであれば充分有効ですが、お肌に届かせる、お肌の中にコラーゲンを外から入れる、と言うのは不可能です。

コラーゲンはたんぱく質で、非常に大きいと言う特徴があります。

大きいというのは正確には「分子量」という単位で測った場合です。

この数値でいうと、通常のコラーゲンは60万以上になります。コラーゲンにもいくつか種類がありますが、その中で一番小さいコラーゲンペプチドという成分は、1000以上になります。

一方で皮膚の表面から、中に入っていける分子量は、500以下です。

500以下でないと、皮膚の中には入って行けず、コラーゲンが必要な真皮と言う部分には到達しません。

ただし、水分を保持する働きはあるため、コラーゲンをお肌の表面につけてお肌全体をしっかりと保湿する、ということはできるので、保湿剤としては充分効果があります。

 

コラーゲンを「直接」食べる

食事ではなく、コラーゲンを直接補給する、という手法もあると思います。例えば代表的なのが健康食品、サプリメントなどですが、コラーゲンはたんぱく質なので結局肉や魚を食べるのと同じ、と言われていました。

ただ、最近ではこの仕組みから少し違って、コラーゲンそのものを食べるのは意外に効果があるという研究が出てきました。

コラーゲンはたんぱく質ですがアミノ酸まではなかなか分解されず、アミノ酸がいくつかついている「オリゴペプチド」と言う状態で吸収されます。

オリゴペプチドには、体内にあるコラーゲンを作り出す細胞を刺激するため、コラーゲンを生み出して皮膚などへ使う、という仕組みです。

コラーゲンをとることで、体内にあるコラーゲンを作る細胞を刺激して、増やしていくということです。

つまり直接コラーゲンをとっても、それがそのまま皮膚の素になるということはありません。ただ体内での分泌を助ける、というような形です。

なので、コラーゲンだけではなく、鉄分やビタミン類、ミネラルと言ったほかのお肌の素となる成分も同時に取った方が、より美肌に良い効果が得られます

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属