そもそも血圧ってなんなの?#254

Voicy更新しましたっ!

今回から、血圧シリーズで話したいと思います。

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血圧とは

健康診断とかで必ず測られる「血圧」という項目があります。

「血圧が高い」「血圧が低い」と言われるように、数値の大小で表されますが、今回から数回に分けて、この血圧についてお話していきたいと思います。

血圧とは、血流の圧のこと

血圧とは、文字通り血液の圧力です。具体的に言うと、血液の流れの強さです。

そして血圧の上、下とは、心臓が収縮して全身へ送り出すときが最高血圧=上の血圧、逆に心臓が開いて血液が心臓へと戻る時が圧力が一番低いので、最低血圧=下の血圧、となります。

血圧を測ることで病気が分かる

簡単に言うと、血圧の数値が正常な範囲でないと、何らかの病気であると考えられるのが、血圧を測る最大のメリットです。

例えば血圧が高い場合は、血管に大きな負担がかかっていて、最悪血管が破れる、という可能性があることを指しています。もし血圧が高い状態が続けば、どこで破れるか分からないので、脳や心臓の付近で破れてしまい命を落とす、ということにつながります。

反対に血圧が低すぎる場合は、心臓の活動が弱まっている証拠となります。

これも同じように命を落とす危険が極めて高いので、何らかの処置、治療が必要とわかります。

ただ、血圧の高い低いは様々な原因で起こることであり、外の環境によっても大きな差が出ます

血圧は激しく上下する

病気であろうがなかろうが、血圧は大きく変化する特徴があります。

運動しているとき、心臓が早く動いて、全身に酸素や栄養を運びますが、この時も血圧は高い状態です。また、外が寒いときは、体が縮こまるように血管も縮こまってしまいますが、この時は狭い血管を無理に通ろうとするため、圧力は通常時よりも高まり、血圧が上がります。

さらにイライラや緊張などのストレスでドキドキするときも、血圧は高いです。よく怒ったら血圧高くなる、と言うと思いますが、このことがあるためです。

病気で血圧が高くなる理由

ではなぜ、病気によって血圧が高くなるのかというと、まず最も多くの人に見られる血管の中に老廃物がたまるため、血圧が高くなります。つまり自然と血管の中が狭くなり、血流の圧が高まる、ということです。

これによって、血圧が高いから生活習慣病などの何らかの病かも、と言えるのです。ただし、見極めることは必要で、通常の状態でも血圧が高めなのかどうかで変わってきます。

自分の血圧の「通常」を知るためには、毎日測ることしか、ありません。

同じ時間帯に、両腕を測ること

血圧が高まるのは様々な原因があるため、1日だけ血圧が高いということは非常によくあります。なので普段の生活の中で、だいたい同じ時間に毎日測ることで、知っておくのがベストです。

毎日測ることで、数字の上下の幅が分かるため、徐々に上に行っている、逆に下がっていると言ったことが分かります。

もちろん季節の変わり目や環境の変化などで、幅が出ることはありますが、自分の血圧の傾向を知っておくことで、自分の健康状態がある程度ですが分かります。

リラックスして両腕を測る

ポイントが、同じ時間帯でと言いましたが、これはできるだけリラックスした状態で測ってください。

椅子に座っていつでも測れる状態にしてから、5分ぐらいはそのままでいて、落ち着いてから測り始めるのが確実かと思います。

また、両腕を測るというのは、まれに左右で20以上も数字が変わることがあります。これは生活習慣病ではない何らかの病気の可能性があるので、両腕を測るようにしてください。

毎日が難しい場合は3日に1回とか、1週間に1回でも大丈夫です。

次回はかなりの割合の方がお悩みの、「高血圧」についてです。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属